初代「デミオ」登場から23年 最新プレミアムコンパクト「マツダ2」は激変したか!?

国内でもマツダ「デミオ」が「マツダ2」へと車名が変わりました。デミオの初代モデルは実用性を重視した、小型のトールワゴンでしたが、マツダ2はどんな変貌を遂げたのでしょうか。初代デミオと最新のマツダ2を紹介します。

シンプルな小型ワゴンからプレミアムコンパクトへ

 初代マツダ「デミオ」が登場したのは1996年です。日本のバブル経済崩壊後、消費が鈍くなっていたマーケットに、シンプルで実用性の高いコンパクトカーを低価格で供給するために開発されました。

新世代のコンパクトカーとしてデビューした初代「デミオ」
新世代のコンパクトカーとしてデビューした初代「デミオ」

 コンパクトなボディサイズながら大人4名乗車でもゆとりある室内空間や、多彩なシートアレンジによる使い勝手のよさ、実用上十分な性能を持つエンジンを搭載するなど、コンパクトカーの王道をいくクルマでした。

 初代デミオはフォード「フェスティバ」をベースとしていたことで、海外では「Mazda 121」として販売がされました。その後、世界で販売されるフォード「フィエスタ」とプラットフォームを共通とする2代目からは、121の発展車種として「Mazda 2」の名前が与えられます。

 そして2019年7月、マイナーチェンジに併せ、日本国内向けの車名もデミオから「マツダ2」にあらためると発表したことで話題となりました。

 そこで、デミオの初代モデルと最新のマツダ2、それぞれの特徴を紹介します。

●実用性重視の潔さと低コストで人気となった初代「デミオ」

使い勝手のよい低価格なベーシックカーだった初代「デミオ」
使い勝手のよい低価格なベーシックカーだった初代「デミオ」

 1996年にデビューしたマツダ「デミオ」は、同社が製造していたフォード「フェスティバ」のコンポーネンツを流用して、短期間・低コストで開発した小型ステーションワゴンです。

 市街地などを走る日常ユースから、荷物を積み込んで出かける週末のレジャーまで、幅広い生活の場面で多彩な使い方ができることを目指した「マルチパーパスコンパクト」がコンセプトでした。

 全長3800mm×全幅1650mm×全高1500mm(ルーフレール付きは1535mm)のボディは、ルーフラインを水平基調にデザインすることで、後部座席のヘッドクリアランスも十分に確保し、大人4名乗車でも窮屈にならない広い室内空間を実現しています。

 また、シートをフルフラットにすることも可能で、リアシートを倒して荷室を拡大すれば、高い収容力も持っていました。

 エンジンは最高出力100馬力の1.5リッター直列4気筒、または83馬力の1.3リッター直列4気筒を搭載。実用には十分な性能を備えており、組み合わされるトランスミッションは5速MTと4速AT(1.3リッター車は3速AT)が選べ、駆動方式はFFのみです。

 移動という目的を果たすための手段として、デミオは日常でも週末のレジャーでも不満がなく、中級クラスのクルマからの乗り換えや、運転のしやすさもあって軽自動車からの乗り換えなど、幅広い層に受け入れられました。

 ちなみに初代デミオは、当時のフォードブランドの販売チャネル「オートラマ」から、フォード「フェスティバミニワゴン」としても販売していました。

歴代「デミオ」と上質なコンパクトカーの「マツダ2」を画像でチェック(12枚)

【注目!】マツダは何が凄い? SUV好き必見な情報を見る!

画像ギャラリー

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー