利用客数が日本一といわれる東名高速道路にある海老名サービスエリア（以下、海老名SA）は、首都圏に近く、行楽はもちろんビジネスマンが利用することも多く、1日平均で約10万人もの利用客数を誇っています。

　その海老名SAで名物となっているのが、「メロンパン」です。なぜ海老名SAでは、メロンパンが人気になったのでしょうか。

「海老名（SA）のメロンパン」を販売するのは、下り線では「ぽるとがる」、上り線では「箱根ベーカリー」と高品質スーパーとしてお馴染みの「成城石井」の3店舗です。海老名SAのメロンパンは、1993年ごろに「ぽるとがる」が販売したのが発祥ともいわれています。

　当初はあまり話題にならなかったのですが、海老名SAを利用するバスの運転手や乗務員の休憩所にメロンパンを提供したことから、バスガイドが乗客におすすめするようになり、それが口コミで広まって人気に火が着いたといいます。

　メディアも海老名SAのメロンパンを取り上げ、ウワサが広まって名物になっていったようです。

　手頃な価格に加え、お土産としても軽食としても利用可能であるという高速道路のサービスエリアならではの事情などを考慮すると、菓子パンが名物になるのも理解できます。

　各店舗のメロンパンとは、どのようなものなのでしょうか。

●ぽるとがる（海老名SA下り）

　2017年には48時間で2万7503個を販売し、菓子パンの販売個数のギネス記録を樹立したほど大人気のメロンパンを販売しているのが「ぽるとがる」です。

　もともとは、東京・錦糸町にあったパン屋が、1993年に海老名SAで店舗をオープン。当初はメロンパンとチョコチップメロンパンのみの販売でした。

　こちらのメロンパンは、実際にメロン果汁を使用しているのが特徴で、甘くてサクサクな外側とメロンの味わいが楽しめるしっとりした内側で違う食感が魅力です。

　大人気の「海老名メロンパン」（270円）だけでなく、外側の生地を厚めにしてカリカリ食感が楽しめる「プレミアム・メロンパン」（300円）など数種類のメロンパンを販売しています。

　なかには富士山の形をした限定クリームパン「富士山クリーム」（270円）など、お土産にもぴったりのパンがたくさん。何度も通いたくなる人気のお店です。

●成城石井（海老名SA上り）

　ちょっとおしゃれな街や駅ビルに入っている高品質スーパー「成城石井」。普段のスーパーとは違う、輸入菓子や食品なども取り扱っているスーパーですが、じつはオリジナルのパンを豊富に販売していることでも有名です。

　成城石井では、海老名SA店限定のジャンボサイズのメロンパンがラインナップしており、人気になっています。

　なかでも「ジャンボ生クリームメロンパン」（378円）は、乳脂肪分47％の濃厚な生クリームを挟んだボリューム満点の人気商品。また、バターの風味が芳醇な「濃厚バターのリッチなジャンボメロンパン」（299円）もあります。

　この成城石井海老名SA店で売り上げるメロンパンも、年間4万7000個以上を売り上げる人気ぶり。24時間営業なので、何時に立ち寄っても購入できるのが嬉しいです。

●箱根ベーカリー（海老名SA上り1F）

　箱根湯本ホテルの1Fに本店を構えていた箱根ベーカリーが、海老名SAにも進出。現在では、小田原や三島、川崎、国分寺にも店舗がある人気のベーカリーです（箱根湯本ホテルの本店は、ホテル本館の解体に伴い営業終了）。

　観光地として有名な箱根で、「おもてなしのパンを作る」をモットーに誕生したお店で、上質な素材と丁寧な仕込みにこだわっているといいます。

　こちらで購入できるメロンパンは3種類。「箱根スペシャルメロンパン」（280円）は、サクッとした外側としっとりした内側の生地が、北海道産のメロン果汁を使ったクリームを包んでいます。

　ほかにもマスクメロン入りクリームを使用した数量限定の「マスクメロンパン」（280円）、昔ながらの外側に砂糖をまぶした根強い人気の「箱根メロンパン」（205円）があります。

　また、箱根ベーカリーはメロンパンだけでなく、エビフライをはさんだ「海老名カレーパン」（285円）も人気。菓子パンだけでなく、惣菜パンなども充実したベーカリーです。

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　海老名のメロンパンもさまざまな種類とお店があり、そのどれもがおいしいと評判です。ぜひとも実際に海老名SAに立ち寄って、そのおいしさを体験してみてください。

※一部修正しました（9月7日12時10分）。