消費増税まであと1か月! 消費税が10%になるとカーライフはどう変わる?

消費税が8%から10%に増税されるのが2019年10月なので、消費増税まであと1か月を切りました。10月以降、カーライフにはどのような影響が出てくるのでしょうか。新車を購入する場合、9月までに契約したほうがよいのでしょうか?

消費増税で、ガソリンと軽油では値上げ幅が異なることになる

 消費税10%への増税が、2019年10月におこなわれます。

税抜き7万9800円のカーナビの場合、消費税8%だと8万6184円、10%だと8万7780円と、支払い額は1596円高くなる
税抜き7万9800円のカーナビの場合、消費税8%だと8万6184円、10%だと8万7780円と、支払い額は1596円高くなる

 この増税は当初2015年10月におこなわれる予定でしたが、景気への影響などを懸念して2回、延期されていました。

 今回は、すでに増税分を財源に見込む「改正子ども・子育て支援法」が成立してること、消費の落ち込みを防ぐ諸制度も具体的に動き出していることから、さらなる延期は限りなくゼロに近い状況になっています。

 ではこの消費税増税で、カーライフにはどのような影響があるのでしょうか。

 まずわかりやすいのが、カー用品の値上がりです。オイルやワックスなどの小物から、タイヤ、アルミホイールといった高額商品まで、これまで8%だった消費税率が10%へ2ポイント上昇し、その結果、たとえば税込みで4本10万8000円だったタイヤは11万円になる、ということです。

 クルマを使ううえで欠かせない燃料はどうなるでしょう。じつは燃料については、ガソリンと軽油で値上げ幅が異なることになるのです。

 ガソリンは、本体価格にガソリン税、石油石炭税といった諸税を合計したものに、消費税が課せられます。そのためカー用品などと同じく、単純に2ポイント分の値上がりとなります。

 しかし軽油については、販売価格に含まれる軽油引取税部分(1リットルあたり32.1円)が消費税の課税対象外であるため、値上がり幅は2ポイント分ではなく、より小さくなるのです。

 具体例で見てみましょう。2019年8月19日時点での全国平均の軽油店頭価格125.6円(1リットルあたり/石油情報センター調べ)では、価格に含まれる消費税額は6.9円です。

 この価格水準のまま消費税が10%に上がっても、課税対象がこの価格から消費税6.9円と軽油引取税32.1円を除いた86.6円であるため、増税後の店頭価格は1.7円だけ上昇した127.3円(1リットルあたり)となります。ガソリンのように単純に増税分2ポイントを加えた価格は127.9円ですから、“見た目”よりも値上げ幅が少なくなっていることがおわかりでしょう。

消費税増税でこんなに変わる! 影響が出るさまざまなカーライフを画像で見る(9枚)

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