大雨で車が浸水! どう対処する? 水没後の車へのNG行為とは
2019年8月28日未明から、九州北部では記録的な大雨が降り、街の広い範囲が水没した事例が報告されるなど、甚大な被害が出ています。クルマが水没した事例もあるようですが、水没後のクルマはどのように取り扱うべきなのでしょうか。
クルマが水没した場合の、その後の対処法とは
2019年8月28日未明から九州北部を襲った大雨は、佐賀県・福岡県・長崎県を中心に、甚大な被害を与えました。街の広い範囲が水没する地域も出ており、浸水の被害も報じられています。
クルマの水没や立ち往生してしまう事例も報告されていますが、クルマが水没すると、どんなことが起きてしまうのでしょうか。
道路が冠水すると、路面の状態が見えづらくなり、クルマの走行だけでなく徒歩での移動でも、危険な状態となります。道路を覆う水が濁っていることで、マンホールの蓋や排水溝が外れていても見えない可能性が考えられるからです。
走行中のクルマの水没について、JAFは次のように説明します。
「JAFでおこなった冠水路の走行実験によると、セダンタイプのクルマで水深10km/hであっても、水深60cmを走りきることができませんでした。同じ水深であっても速度が速くなると巻き上げる水の量が多くなり、エンジンに水が入りやすくなります。
速度を落としてもほかの要因でエンジンが止まることもありますので、道路の冠水に気づいたら、絶対に入らず引き返しましょう。
万が一冠水路に入ってしまうと、クルマのドアや窓が開かなくなり、脱出が困難になる場合があります。また、シートベルトが外れない、というトラブルも考えられます。
そういった事態を想定して、事前にガラス割りハンマーやシートベルトカッターを車内に常備しておくのがおすすめです」
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記録的な大雨によって、駐車中のクルマが、持ち主が乗っていない間に水没してしまうことも考えられます。
水没したあとのクルマを取り扱う方法について、ホンダは次のように説明します。
「一般的なクルマ(ガソリン車など)が浸水・冠水した場合、エンジンの吸気系に水が入っていることが考えられます。その場合、そのままエンジンをかけると故障の原因となるので、水が引いたあともエンジンをむやみにかけてはいけません。
また、ハイブリッドカーや電気自動車の場合、感電する可能性もあります。
販売店に連絡して、その後のクルマの対処法について相談していただくようお願いいたします」
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