SA・PAの駐車場に空きがない! その場合は本線に戻るしかない?

ロングドライブの途中で少し休憩をしようとSAに入ったら、駐車場に空きが無い。SAは一方通行なので、このまま行くと駐車できずに本線に戻るしかありません。そうなると、休憩ができないまま運転を続けることになってしまいます。そんな時は、案内表示に従って本線に戻るしかないのでしょうか。

SA/PA内の逆走は重大なマナー違反

 高速道路を走るうえで、重要な休憩スポットとなるサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)。交通事故防止の観点からも、運転中は定期的に休憩を取ることが大切です。

 しかし、そんな高速道路唯一の休憩スポットであるSAやPA自体が混雑し、入り口や駐車場が渋滞している光景をたびたび見かけます。
 
 また、一般的なSAやPAの駐車場内は一方通行が基本となっているので、やっとエリア内に入れたとしても駐車場の空き枠を見つけられないまま出口に到達してしまうなんてことも珍しくありません。

 その場合は案内表示に従って本線に戻り、先に進むしかないのでしょうか。

サービスエリアの出口イメージ
サービスエリアの出口イメージ

 東名高速道路・中央自動車道などを管理するNEXCO中日本 広報課は、次のように説明します。

「SA/PAの駐車場で空いている駐車ますが見つからず、端まで行ってしまった場合は、NEXCOとしてはエリアを出て、次のエリアに向かって頂くことをお願いしています。

 SA/PA内は安全のため路面に進行方向の矢印を表示しており、逆向きに走ることは他の利用者への迷惑となる重大なマナー違反です。」

 SA/PA内の一方通行となっている駐車場で、空いている駐車枠を見つけられないまま出口に着いてしまったら、案内表示に従って本線に戻るしかないようです。

 しかし、十分な休憩を取らないままクルマの運転を続けることは、とても危険です。そのためNEXCOでは、SA/PAが混雑していることによって休憩が取れないという問題を減らすための取り組みを、一部の休憩施設で実施しています。

 ●満空情報をあらかじめお知らせ

 高速道路本線の情報板(電光掲示板)でその先の休憩施設の駐車場の空き情報を知らせているので、どの施設に入って休憩を取るか、事前に計画するための判断材料にできます。

 また、駐車場のなかにおいても、どの区画が混雑していてどこが空いているかを随時案内する電光掲示板を設置しているので、その表示を参考に駐車ますを探すことが可能です。

 さらに、圏央道の厚木PAにおいては、日本の高速道路初の取り組みとして、すべての駐車ますに満・空状況を示すライトが設置されました。

 すべての駐車ますにセンサーを埋め込み、空いているますは緑色に、駐車されているますは赤色に点灯するようになっているため、遠くからでも駐車ますの空き状況が一目瞭然です。

 ●周回型の駐車場配置

 名神高速道路の多賀SA(上り)などでは、「周回型」の駐車場になっています。そのため、一定の区画のなかをグルグルと回りながら駐車ますを探せます。

 ※ ※ ※

 高速道路上にある休憩施設の駐車場が一方通行となっている理由には、エリア内の安全を確保するためだけではなく、本線に合流した時の逆走を防止するための対策でもあります。

 しかし、そのせいで十分な休憩を取ることができずに運転を続けるしかない状況も危険な行為です。

 そうならないためにも、改善策として実施されているさまざまな対策を上手く活用し、SAやPAの混雑に左右されない余裕ある運転を心がけてください。

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