ランクルやジムニーは災害に強い? ゲリラ豪雨や台風時の対処方法とは

近年、多発している自然災害。そんな危険においても頼りになるのがトヨタ「ランドクルーザー」やスズキ「ジムニー」などのオフロード4WDです。しかし、過信し過ぎるのも問題といえますが、ゲリラ豪雨や台風の際はどのような点に気をつければいいのでしょうか。

優れた悪路走破性=災害に強い

 世界的な気候変動の影響で、夏になると日本は大きな自然災害に見舞われることが多くなっています。今年はとくに、日本近海の海水温が高いため、発達した台風が日本に多く来るのではないかという予想も出ているようです。

 そんな危機においても、安定した走りが実現できると注目されているクルマがあります。それはオフロード4WDです。トヨタ「ランドクルーザー」やスズキ「ジムニー」、ジープ「ラングラー」、メルセデス・ベンツ「Gクラス」といったモデルが該当します。

2018年に20年ぶりのフルモデルチェンジをおこなった、スズキ「ジムニー」
2018年に20年ぶりのフルモデルチェンジをおこなった、スズキ「ジムニー」

 これらのオフロード4WDが、自然災害に強いポイントは3つ。まずは、十分なロードクリアランス(最低地上高)。平均的に200m以上のロードクリアランスを備えたオフロード4WDは、障害物や深い浸水場所にも普通車と比べ強いという特徴を持っています。

 十分なロードクリアランスを実現しているのは、長いサスペンションストロークのおかげです。長いということは動く量も多いということで、それだけ障害物を乗り越えて進む能力を持っているという証でもあるのです。

 第二のポイントは、4WDシステムです。昨今は乗用車にも4WDが設定されているモデルが多くありますが、これらのほとんどが前後デフとセンターデフを持つフルタイム4WDです。

 センターデフは、前後輪の差動を吸収して4WD状態でもスムーズに走れる反面、1輪が空転してしまうとほかの3輪はストップしてしまうという弱点を持っています。

 そこでセンターデフに差動制限装置を付けているのですが、駆動力がタイヤに伝わり、それがスリップしてから前後の車軸が「直結(センターデフロック)状態」になるため、どうしてもタイムラグが生まれます。

 そのため駆動力が逃げてしまい、停止状態からの発進がスムーズにいかない場合があるのです。つまり、悪路においてはスタックの可能性もあるということになります。

 一方のオフロード4WDには、ふたつの4WD方式があります。ジムニーやラングラーは通常は2WD(FR)で走って、サブトランスファーで4WDに切り替えるタイプで、いわゆる直結4WDです(ラングラーはセンターデフを介するフルタイム4WDモードがあります)。

 また、ランドクルーザーやGクラスは、フルタイム4WDですが、サブトランスファーやデフロックによって前後輪を「直結状態」にすることができます。

 つまり、どちらも停止状態時ですぐに駆動力が四輪に伝わる準備ができており、さらにセンターデフが差動を制限するまでの空転でムダになる駆動力が少ないため、優れた悪路走破性を発揮できます。

 ちなみに直結4WDでも、四輪のうち対角線上の二輪が空転するとほかの2輪も止まってしまうため、完全無敵というわけではありません。そこで、前後のデフにもロック機構や差動制限装置を備え、こうした対角線スタックに対応しているモデルもあります。

 第三の強みは、タイヤです。まずサイズが大きいことは、それだけ接地面が広いということです。さらに、オフロード4WDの場合は、大抵のモデルがオンロード/オフロード性能を両立させたオールテレーンタイプのタイヤを装備しているため、土砂や水が路面に載っているような災害現場でも、トラクション(タイヤが前に進む力)を遺憾なく発揮することができます。

 例えば、ゲリラ豪雨に見舞われた場合、高速道路も一般道もあっという間に水浸しになります。高速で走行している場合は、ハイドロプレーニング現象が発生して、非常に危険な状態に陥りますので、まずは減速することが優先されます。

 ただ、パートタイム4WD車は100km/h未満の直進状態であれば、走りながらでも2WDから4WD-Hの切り替えが可能です。

 少し雨が強くなってきたなと感じたら、オンロードでもすかさず4WD-Hに切り替えましょう。フルタイム4WDの場合は、センターデフをロックするモードに切り替えると、直進安定性が驚くほど向上します。

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