新車購入後、なぜ即改造? ジムニーやRAV4をすぐにリフトアップする理由とは
クルマを新車で購入する際に、そのクルマが欲しくて購入するのが一般的です。しかし、最近はカスタムをおこなう前提でクルマを購入するユーザーが増えているといいます。なぜ、購入後すぐにカスタムしてしまうのでしょうか。
新車購入で即リフトアップするワケとは?
近年、SUVブームが続いています。国産自動車メーカーからも2018年から2019年にはコンパクトSUVから3列シートを備えた大型SUVまで多用なモデルが発売されています。
そんななか、かつてのクロカンやRVブームの際に一部ユーザーの間で流行った「リフトアップ仕様」のカスタム手法が再燃しているようです。なぜ、いまリフトアップが注目を集めているのでしょうか。
リフトアップとは、従来の車高を上げたものでオフロードなどの悪路走破を目的としたカスタム手法です。元々は、大型サイズのRV車やクロスカントリー車、ピックアップトラックをリフトアップするカスタムが定番でした。
1970年代にアメリカで広まったのをきっかけに、1980年代以降はドレスアップの一環として4WD車の定番カスタムとして認知されます。
日本でも、クロカンブームやRVブームとなった際に同様のカスタムが流行ります。その後、リフトアップは、軽自動車を中心に小型なクルマでも大きく見せたいといったユーザーニーズによって軽カスタムの手法のひとつとして、定番化されました。
従来のリフトアップカスタムの多くは、クルマの購入後に自分の好みに合わせる「クルマ購入>リフトアップ」が一般的でしたが、最近は、リフトアップを本目的とした「クルマ購入<リフトアップ」という構図のユーザーが増えているといいます。
カスタムに対するユーザーニーズについて、リフトアップを得意とする専門店のスタッフは次のように話します。
「最近の傾向では、リフトアップがしたいという目的のために、トヨタ『RAV4』や『ランドクルーザー』、スズキ『ジムニー/ジムニーシエラ』を新車で購入しているユーザーが増えています。
従来は、中古で購入した後にリフトアップするか、新車購入後でも数年経ってからリフトアップするというユーザーがほとんどでした。
最近のユーザー間では、クルマ単体の個性よりもいかに人と違う個性を出せるかということや、オシャレさを演出できるかという方が重要のようです。
そのため、リフトアップをしないまでも、カスタム自体を本目的としたユーザーも増えているので、パーツメーカーも続々と新商品を出しているようです」
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リフトアップは、メリット・デメリットがはっきりしているカスタムです。メリットとしては、前述のように高い悪路走破性のほか、目線が高くなることで運転がしやすくなる点が挙げられます。
対して、デメリットは、車高があがることにより乗降性が悪くなるほか、機械式駐車場などに入れられなくなる点です。また、より車高を上げるタイプでは、高架下などを通行できなくなる場合もあります。
ひと昔前は、クルマをカスタム(改造)するイメージが良くない時期もありましたが、最近ではクルマのカスタムは、洋服を選ぶのと同じように個性をアピールする手段なのかもしれません。
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