昭和の少年たちが夢中になった!「サーキットの狼」に登場したスーパーカー5選

美しいミッドシップカーの「ディーノ」と「ミウラ」

●「ディーノ 246GT」(沖田)

コンパクトながらスーパーカーのオーラを放つ「ディーノ 246GT」
コンパクトながらスーパーカーのオーラを放つ「ディーノ 246GT」

「ディーノ 246GT」を駆る沖田は、本作品では珍しくお金持ちではない普通の男として描かれます。

 彼はスピードを愛し、スピードを出しても法に触れないからという理由で警察官になったという変わった経歴の持ち主です。交通機動隊に配属された後は暴走族を取り締まる側に回りますが、そのドライビングテクニックを買われてレーシングドライバーへの道がひらけ、ディーノ246GTを託されることになります。

 ディーノ246GTは1968年から1974年にわたってフェラーリが生産しており、このクルマも当時は現役でした。

 エンジンは2.4リッターのV型6気筒で、195馬力を発生。全長4240mm×全幅1652mm×全高1135mmとコンパクトで、ロータス「ヨーロッパ」ほどではないにせよ1080kgと軽量な車体となっていました。

 当時はフェラーリといえばV型12気筒エンジンを搭載するのが常でしたが、販売増加のため、フェラーリの創業者、エンツォ・フェラーリの息子であるアルフレード・フェラーリが考案したV型6気筒エンジンを搭載することになりました。

 しかし、残念なことにアルフレード・フェラーリは志半ばで病に倒れてしまいます。エンツォ・フェラーリは亡き息子を忍び、このクルマを発売するにあたって息子の愛称「ディーノ」の名を与えています。

 世間一般にはフェラーリ「ディーノ」と呼ばれることが多いですが、発売当時は「フェラーリ」の名が与えられずに、単に「ディーノ」と呼ばれます。これは「V型12気筒エンジン搭載車以外はフェラーリと呼ばない」という当時のエンツォ・フェラーリのポリシーがあったからといわれています。

 ディーノ 246GTは作品中のみならず現実世界でも高い人気を誇り、オークションでは1億円以上の値をつけることも珍しくありません。

これ以上無いほど美しいデザインのランボルギーニ「ミウラP400S」
これ以上無いほど美しいデザインのランボルギーニ「ミウラP400S」

●ランボルギーニ「ミウラP400S」(飛鳥ミノル)

 作品中では風吹裕矢の才能を見抜き、育て、モデルである風吹裕矢の姉と結婚するなど、他の人物とは異なるイメージで描かれていたのが、レーシングドライバーの飛鳥ミノルです。最終的にはF1の出場も果たすことになります。

 その飛鳥ミノルの乗るクルマもまた、並みいるスーパーカーとは一線を画すランボルギーニ「ミウラP400S」です。なお、ミウラP400Sは、ミウラの初期モデルである「ミウラP400」のハイパフォーマンス版という位置づけでした。

 ボディサイズは全長4360mm×全幅1780mm×全高1080mmとやや大きく、エンジンは370馬力を発揮する3.9リッターV型12気筒DOHCでこれをリアミッドシップに横置きに搭載。

 作中では幾度か登場し、そのパフォーマンス、そして飛鳥ミノルのドライビングテクニックによって登場人物を驚かせています。

 ミウラの生産は1968年から1971年で、そのうちミウラP400Sの生産はわずか140台(ミウラ全体では765台)です。その希少性から、オークションでは3億円の値をつけることもあるようです。

※ ※ ※

 以上、漫画「サーキットの狼」に登場する魅力的なクルマたちでした。

 当時は「現役」であったクルマたちもいまや「クラシックモデル」となってしまいましたが、どれも高額で取引されることから、時間が経っても色褪せない魅力を保っているということがわかります。

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