クルマは見た目が大事!? デザインが優先されたクルマ5選

クルマが売れるかは、デザインにかかっているといっても過言ではありません。もちろん、使い勝手なども重視しなければいけませんが、かつて、とくにデザインが優先されたクルマがありました。そこで、ユニークなデザインのモデル5車種をピックアップして紹介します。

使い勝手よりも見た目優先のクルマ5選

 クルマの販売を左右する重要な要素のひとつは、外観のデザインです。各メーカーとも優秀なデザイナーを雇い、多くの時間と莫大な費用をかけてデザインを決めています。

美しすぎるクーペとして語り継がれる「アルシオーネSVX」
美しすぎるクーペとして語り継がれる「アルシオーネSVX」

 ただし、デザインは単純に見た目だけが優先されるわけではなく、室内の寸法や視界、使い勝手も考慮する必要があります。

 ところが、過去には明らかに見た目が優先されたデザインのクルマも存在していました。そこで、ユニークなデザインのモデル5車種をピックアップして紹介します。

●スバル「アルシオーネSVX」

必要最小限の開口部だった「アルシオーネSVX」のサイドウインドウ
必要最小限の開口部だった「アルシオーネSVX」のサイドウインドウ

 スバル「アルシオーネ」は1985年に発売された2ドアクーペです。空力を重視したクサビ型のフォルムや、未来的な内装のデザインは、それまでのスバルデザインとは一線を画したものとなっていました。

 そしてバブル経済末期の1991年、2代目となる「アルシオーネSVX」を発売。デザインは先代から一転して曲線を多用した流麗なクーペとなりました。

 オリジナルのデザインコンセプトはイタリアの工業デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロによるもので、それをベースにスバルのデザイナーによって完成されています。

 特徴的な「ミッドフレームサイドウインドウ」は他に類を見ないデザインで、「アルシオーネSVX」の美しさを表現する重要なアイテムです。デザインが優先されたため、サイドウインドウの開口部は必要最低限の面積しかありませんでした。

 発売直後にバブル崩壊、というタイミングの悪さと、スバルブランドによる高級クーペという位置づけも確立していなかったため、販売は低迷。

 それでも1997年まで6年間販売されて、生産終了から22年経ったいまもファンが存在し、アルシオーネSVXを専門に扱う中古車店まであります。

●ダイハツ「シャレード クーペ」

いま見ても斬新なデザインの「シャレード クーペ」
いま見ても斬新なデザインの「シャレード クーペ」

 ダイハツ「シャレード」は、新世代のFFリッターカー(1リッタークラスのエンジン搭載車)として1977年に発売。そこから2000年までモデルチェンジを繰り返しながら、じつに23年間販売されたロングセラーでした。

 初代発売当初は5ドアハッチバックボディのみでしたが、1978年に3ドアハッチバックの「シャレード クーペ」が加わります。

 デザイン上で最大の特徴は「Jライン」と名付けられたサイドウインドウと、さらにその後ろにある丸い窓でした。

 この丸い窓は「マリンウインド」というネーミングで、若い人に向けてデザイン性をアピールしていました。

 ダイハツはマリンウインドを「開放感がある」とPRしていましたが、直径は20cmに満たないサイズでしたので、やはり見た目重視だったようです。

●日産「チェリー X-1R」

「ケンメリ」にも通じるデザインの「チェリー X-1R」
「ケンメリ」にも通じるデザインの「チェリー X-1R」

 日産「チェリー」は、1970年に日産初のFF車としてデビューしました。車名の「チェリー」は、日本らしさを訴求するため「桜」から命名されたといいます。

 当時の小型車は世界的にFRからFFへの移行が進んでいて、小さなボディサイズでも広い室内を確保できるというメリットがありました。

 発売当初のボディバリエーションは2ドア/4ドアセダンでしたが、1971年9月にはスポーティなクーペが加わります。

 なかでも上位モデルである「X-1R(エックス・ワン・アール)」はオーバーフェンダーを装備し、1.2リッター直列4気筒OHVのA12型エンジンを搭載。SUツインキャブ仕様で最高出力80馬力を発揮しました。

 チェリークーペは斬新で独特なハッチバックスタイルで、左右後方視界を度外視したリアサイドが特徴的です。

 このスタイルは当時の若者たちを魅了し、チェリークーペは大人気となりました。

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