「レガシィ」のトラックに「インプレッサ」のSUV!? スバルの珍車5選
インプレッサWRXなのに性能はイマイチ!?
●スバル「インプレッサ WRX NA」
2000年に「インプレッサ」はフルモデルチェンジをおこない、2代目となりました。登場時にセダンを「インプレッサ WRX」という名で統一し、ワゴンを「インプレッサ スポーツワゴン」と命名します。
セダンはワイドフェンダーの3ナンバーボディのみで、エンジンは2リッターのターボと自然吸気があり、駆動方式は全車4WDでした(後に1.5リッターエンジンやFFも追加)。
自然吸気エンジンのセダンが「インプレッサ WRX NA」、ターボが「インプレッサ WRX NB」で、このインプレッサ WRX NAがちょっと変わっていました。
見た目はワイドフェンダーで迫力あるものでしたが、ボンネット上のエアインテークや、エアロパーツもなく、スポーティさが売りのWRXというイメージから離れていました。
エンジンは前述のとおり2リッターの自然吸気ですが、プレミアムガソリン仕様となっており、その割には最高出力155馬力と、目を見張るほどの性能ではありません。
一方で、内装はMOMO製ハンドルが標準装備されるなど、インプレッサ WRX NAはWRXを名乗りながら中途半端な仕様に思えてしまいます。
実際、フロントフェイスを大きく変更した2002年のモデルチェンジ時に、自然吸気モデルのグレード名はWRX NAから20Sに変更されました。
●スバル「ヴィヴィオ T-TOP」
いまでは軽自動車の生産から撤退してしまったスバルですが、かつては「スバル360」に代表される数々の軽自動車を作ってきました。
1992年には発売された「ヴィヴィオ」は、660ccながら全車直列4気筒エンジンを搭載し、高性能モデルではスーパーチャージャーを装着した4WDモデルがあり、ラリーなどのモータースポーツで活躍しました。
さまざまなバリエーションが用意されたヴィヴィオでしたが、もっとも異色だったのが、1993年に3000台限定で発売された「ヴィヴィオ T-TOP」です。
いわゆる「タルガトップ」と呼ばれる、運転席後ろにピラーが残る形の4人乗りオープンカーで、取り外し可能な屋根と電動格納式リアウインドウによって、全部で5パターンのスタイルが楽しめました。
斬新な企画のモデルでしたが、デザインはかなり無理矢理感があり、賛否両論あったようです。
※ ※ ※
いまのスバルは質実剛健なクルマが多いイメージですが、かつては遊び心のあるモデルがこれほどありました。
とはいうものの、販売面では必ずしも成功していたわけではないので、企業としても冒険だったのかもしれません。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。