「RX-7」や「117クーペ」だけじゃない!? 車名に「7」が付く国産車5選

ホンダが販売していた幻の商用車とは!?

●ホンダ「L700」

超希少車な元祖ハイパーバン「L700」

 ホンダ「L700」は1965年に発売された商用バンで、このバンの凄いところはエンジンが直列4気筒DOHCを採用していたことです。

 そのエンジンは当時販売していたスポーツカー「S600」のものを流用し、デチューンしつつ排気量を700ccに拡大したもので、商用車らしからぬ高回転型エンジンでした。

 しかし、商用車に求められるエンジンは、丈夫で耐久性があり、メンテンナンスが容易ということでしたので、L700は販売的に低迷します。後に800ccまで排気量を拡大しますが、1968年には生産を終了してしまいました。

 ホンダは、なぜ商用車に高回転なエンジンを採用したのでしょうか。おそらく当時のホンダにはこのエンジンしかなかったというのが答えのようです。

 商業的には失敗だったL700ですが、ホンダ初となるボックスタイプのボディだったことで、後の乗用車の大量生産に向けての合理的手法や設備、ノウハウの蓄積に貢献したといいます。

●マツダ「RX-7」

最後のローターリーロケット「RX-7」

 マツダは現在、ロータリーエンジン搭載車を製造していません。しかし、2020年中にロータリーエンジンを電気自動車に搭載する発電用として復活させると発表しています。

 最後のロータリーエンジン搭載車は2003年発売の「RX-8」で、2012年に生産を終了しました。

 RX-8に搭載されたロータリーエンジンは、自然吸気の新世代のタイプでしたが、やはり「RX-7」に搭載された13B型ターボが、至高の存在ではないでしょうか。

 最終のRX-7は1991年に発売され、当時マツダが展開していた販売チャネルの「アンフィニ」のブランド名が付いていました。

 外観のデザインは2ドアハッチバッククーペで、流麗かつ美しいとも評されました。また内装もコクピットと呼ぶにふさわしい、機能美がありました。

 初期の出力は255馬力でしたが、後年、自主規制いっぱいの280馬力にアップし、アルミを多用した軽量ボディと、専用に開発された4輪ダブルウイッシュボーンサスペンションにより、高い運動性能を誇りました。

 国内はもとより、海外でも人気が高く、まさにマツダを代表するスポーツカーで、いまも数多くの愛好家がいます。

【了】

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Writer: くるまのニュース編集部

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