多人数乗車だから安全面は最重要 ミニバンTOP5「衝突安全性能」ランキング
人気を二分するコンパクトミニバンもランクイン
●4位 ホンダ「フリード HYBRID G・Honda SENSING/フリード+」新安全性能総合評価:177.2点
4位にランクインしたのは、ホンダ「フリード HYBRID G・Honda SENSING/フリード+」(2016年発売DAA-GB7型)です。
2008年に発売されたフリードは、ゆとりある室内空間を持ちながら運転しやすいボディサイズのコンパクトミニバンで、2代目「フィット」のプラットフォームをベースに「モビリオ」の後継車種として市場投入されました。
なお、現行モデルは2016年に発売された2代目です。
フリード HYBRID G・Honda SENSING/フリード+の各評価項目の得点は、乗員保護性能:90.12点、歩行者保護性能:72.73点、PSBR:4.0点で、歩行者をはねてしまった場合の歩行者頭部保護性能はレベル4の2.65点、歩行者脚部保護性能はレベル5の3.92点となっています。
試験車両の安全装置装備状況はABS、左右エアバッグ、サイドエアバッグ、サイドカーテンエアバッグ、横すべり防止装置、衝突被害軽減ブレーキ、助手席のシートベルトリマインダーを装備し、2列目と3列目のシートベルト・プリテンショナー、2列目中央と3列目のシートベルト・フォース(ロード)リミッターについては装備されていません。
●5位 トヨタ「シエンタ HYBRID G(SCA付)」新安全性能総合評価:175.8点
5位は、トヨタ「シエンタ HYBRID G(SCA付)」(2015年発売DAA-NHP170G型)でした。
小柄なボディでありながら3列シートを持つシエンタは2003年に初代が発売され、ホンダ「モビリオ」や日産「キューブキュービック」とともに、コンパクトサイズミニバンの市場を拡げました。
現在販売されているのは2015年にモデルチェンジされた2代目となっています。
シエンタ HYBRID G(SCA付)の各評価項目の得点は、乗員保護性能:91.93点、歩行者保護性能:79.91点、PSBR:4.0点で、歩行者をはねてしまった場合の歩行者頭部保護性能はレベル4の2.99点、歩行者脚部保護性能はレベル4の4.00点となっています。
また、時速100kmからブレーキペダルをすばやく踏み込んで停止させるブレーキ性能試験では、低い路面温度の影響で停止距離が若干短めに出ている可能性があると注記されていますが、乾いた路面:42.0m、濡れた路面:43.6mの結果が公開されています。
試験車両の安全装置装備状況はABS、左右エアバッグ、サイドエアバッグ、サイドカーテンエアバッグ、横すべり防止装置、助手席のシートベルトリマインダーを装備。衝突被害軽減ブレーキは装備しておらず、シートベルト・プリテンショナーとシートベルト・フォース(ロード)リミッターは、2列目中央と3列目には装備していません。
※ ※ ※
ミニバンというと、4人以上の多人数乗車が珍しくありません。従って、安全性能はとくに重要視されるべきだと思います。
もちろん、少人数しか乗れないクルマなら安全性能を軽視してよいわけではありませんが、万が一の時の回避行動では、ミニバンのような大きくて重いクルマは不利になります。
衝突が避けられなくなった場合は、クルマの安全性能によって被害状況が変わることもあるので、安全装備は充実していたほうが当然よいというわけです。
なお、今回紹介した5車種は、マイナーチェンジによって安全装備が充実しているモデルもあります。メーカーのウェブサイトやカタログを見て、最新の装備情報を確認してください。
【了】
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