生誕から丸30年! スバル「レガシィ」の時代に合わせた進化を振り返る
北米市場重視のためにサイズが拡大したレガシィ
●5代目モデル(2009年5月)
日本では評判の良かった4代目レガシィですが、スバルにとって大きな市場であるアメリカでは室内の広さに不満を感じる人が多く存在していました。そのため5代目モデルはボディサイズが大幅に拡大し、その結果一部の日本ユーザーからは「いいクルマだけど、アメリカ向けの大味なクルマ」という評価を受けました。
しかし、5代目モデルは大きく広くなったことに加え、4WDであることを考慮すると価格が安いことから、アメリカでは大成功を納め、ここ数年のスバル躍進の立役者となりました。
ボディサイズ以外で進化した点としては、2010年の改良から用意された運転支援システム「アイサイト」があります。現在スバルの基幹技術にもなっているこのシステムですが、当時は「緊急ブレーキ機能」、停止まで対応する先行車追従型の「アダプティブクルーズコントロール」などを備えていました。
先進的でありながら約10万円という手頃な価格だったことや、「ぶつからないクルマ?」という分かりやすいプロモーションも大きく後押しし、「アイサイトが欲しいからレガシィにする」というユーザーから支持を受けた結果、5代目モデルは日本でも堅調に売れ続けました。
●6代目モデル(2014年10月)
6代目レガシィは5代目モデルと同じ「SIシャーシ」と呼ばれるプラットフォームを使いながら、ボディサイズがさらに拡大されました。
拡大された要因としては、4代目レガシィの実質的な後継車といえるステーションワゴンの「レヴォーグ」とセダンの「WRX S4」が、2014年に登場したという理由もあるでしょう。日本市場はこの2台に任せられるようになったこともあり、レガシィは安心してアメリカ市場に専念できるようになったといえます。
また6代目レガシィではステーションワゴンが廃止され、「B4」と「アウトバック」のみとなり、エンジンも2.5リッターの自然吸気エンジンだけに絞られました。
※ ※ ※
レガシィの歴史を振り返ると、5代目モデルが登場した2009年以降、大きく姿を変えたことが分かります。しかし「スバルの大黒柱」という役割は変わりません。
日本市場をレヴォーグをはじめとした後継車たちに任せられるようになったいま、スバルの発展のためにもレガシィにはより一層の進化が期待されます。
【了】
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