「障がい者用駐車枠」に一般車が駐車すると違反? 異なるマークの意味とは

チョウチョや四つ葉マークは何を意味する?

 障害がある人のために、各都道府県の公安委員会は「駐車禁止等除外標章」を交付しています。これは、障害のある人が利用する車両をやむを得ず路上駐車するときに使用できるもので、駐車違反の取り締まりの対象外となります。

意外とある!クルマに表示するさまざまなマーク

 しかし、いくら許可されているからといっても、継続的な路上駐車などはできません。やむを得ない場合に限り、使用できるとされています。

 また、表示の義務がない車いすマークとは異なり、表示が義務付けられている、もしくは表示の努力義務が課されているマークも存在します。

 聴覚に障害を持つ人が表示する義務があるのが「聴覚障害者標識」です。緑に黄色いチョウチョのマークで、普通自動車を運転することができる聴覚障害者が表示します。該当者は、このマークの表示とともに、「特定後写鏡(ワイドミラー)」の装着が義務づけられています。

 また、「身体障害者標識」と呼ばれる青に白い四つ葉のマークは、肢体不自由であることを理由に運転免許に条件を付されている人が表示するマークです。

 障害者が乗っていることを知らせる車いすマークとは異なり、運転者を表したもので、こちらは表示は努力義務とされています。

 聴覚障害者標識や身体障害者標識に加え、初心者運転標識(初心者マーク)や高齢運転者標識を表示した車両に対して、「側方に幅寄せ」や「割込み」を行うことは禁止されています。

 この場合は「初心運転者等保護義務違反」となり、反則金6000円(普通車・二輪車の場合)と累積1点が科され、より悪質と判断された場合は刑事処分となる可能性もあります。

 障害がある人でもどんどん社会進出がなされる現代だけに、より一層の譲り合いや思いやりを持った運転が必要といえるのではないでしょうか。

【了】

車いすマークの駐車場とは?画像でチェック(7枚)

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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