多すぎてわかりづらい… なぜ増加? ハンドルに操作スイッチが集中する理由
昔のハンドルはシンプルでしたが、最近はスイッチが沢山付いています。なぜ、ハンドルに操作スイッチが増えているのでしょうか。
最近、ハンドルのスイッチがごちゃごちゃしている理由
一昔前までのハンドルは、中央部にホーンスイッチがあるだけのシンプルな構造をしていました。最近のクルマには、さまざまなスイッチが付いていますが、なぜスイッチが増加しているのでしょうか。
従来のハンドルは、「クルマを曲げること」を主の目的としていました。そのため、ハンドル操作に支障をきたすものはできる限り排除され、握りやすく疲れない形状が求められていたのです。
しかし、最近のクルマにはオーディオスイッチやオートクルーズスイッチ、またパドルシフトなど多くのスイッチや機能が盛り込まれています。
なかでも、国産車においては左側にオーディオ・ナビ・ハンズフリーの関連スイッチ、右側にオートクルーズ機能のスイッチといったように配置を統一しているようです。
一方で、輸入車の多くは国産車とは逆の位置となる左側にオートクルーズ機能、右側にオーディオなどの操作スイッチが付いています。右と左という違いはありますが、なぜ各社で似たような配置をしているのでしょうか。
ハンドルスイッチの配置について、ホンダは「ホンダの場合は、右側が操縦に関するもの左側が装備に関するものというルールがあります。
なぜ、そのような配置になったかという背景については明確な資料が残ってはいないのですが、操縦に関する機能であるクルーズコントロールのスイッチを右側に付けたことが始まりではないかと思われます」と話します。
また、ほかの大手国産車メーカーは、「ハンドルスイッチの配置に関して、日本の工業製品に関する規格を定めるJIS規格や日本自動車工業会のルールなどを確認しましたが、スイッチに関する規定はありませんでした。
おそらく、クルーズコントロールの機能が登場し、普及していくなかで運転操作に関するスイッチはハンドルにあったほうが良いということになったのだと思います。
なぜ右側かというと、左手はエアコンやシフトレバーといったほかの操作をする可能性もあり、空いている右手側になったのではないでしょうか。そのため、輸入車は左ハンドルがベースとなるので、配置が逆ということが考えられます」
なぜ、ハンドルにスイッチが集まる?使い勝手は?
ハンドルに、オートクルーズ機能などの運転操作に関わるスイッチが配置される理由は分かりましたが、なぜハンドルにスイッチ類が集中するのでしょうか。
現在、ハンドルに付いている機能は、オーディオ(音量・選曲)、ハンズフリー(通話開始・終了)、メータディスプレイ表示の変更といった運転操作に関係のないスイッチ。
そして、オートクルーズ機能自体のON/OFF、加速・減速、車間距離、ハンドル支援といった運転操作に関係あるスイッチというのが世界共通のスイッチです。
クルマによっては、これらのほかにエンジン始動やハンドルヒーターなどのスイッチも加わります。しかし、今までスイッチのあったエアコンパネル下部や運転席ドア付近のパネルでは、以前よりもスイッチが減りシンプルなデザインになっています。
前出の大手国産車メーカーは、「クルマに備わる機能は年々増加しています。先進安全技術や運転支援技術が進化していくと、それらの機能を操作するスイッチが必要になるのです。
しかし、エアコンパネルやセンターコンソールなどは内装のなかでは一等地といえるスペースです。そのため、開発者やデザイナーの間では取り合いとなる部分といえます。また、基本的にいまハンドルに付いているスイッチは、運転中に手を離すと危ないものが配置されていることが多いです」と話します。
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また、最近ではシフトレバーとは別にシフト操作ができるパドルシフトを付けているクルマも多くなっています。
パドルシフトは、単純にスポーティな走りをする以外にも、下り坂などフットブレーキを多用したくない場合など、手元のシフトで瞬時にシフトダウンし、エンジンブレーキを効かせるなどの使い方ができます。
運転に集中するためには、できるだけほかの操作に気に取られたくないもの。そのために、さまざまな機能のスイッチがハンドルに集まっているのです。
【了】
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タッチセンサーでの操作は画面をみなきゃならんが、ハンドルの(ほぼ)単機能スイッチならブラインド操作できるから安心。
ハンドルにスイッチが付く事で、前方の視界を外さず操作できる為おおよそ安全、運転中ハンドル以外で操作しやすくて、安全なスイッチの取り付け場所ありますか?両目を前方視界から外さず、事故を防ぐ為のアイテム、スイッチが何をするボタンなのかを理解しような!おじいさん おれも(おじい)だけど。