これぞ走るシーラカンス!? 本格クロスカントリー4WD車5選
世界的にSUVが人気ですが、本格的にオフロードを楽しむならクロスカントリー4WD車がおすすめです。海外に目を向けてみるともっとスパルタンなクルマもあり、これは乗ってみたいと感じるものもあります。そこで、海外の本格4WD車を5台紹介します。
海外メーカーでも本格4WD車をラインナップ
現在、国内の自動車市場では、スタイリッシュで都会的なクロスオーバーSUVや、悪路走破性を高めたミニバンが注目を集めています。
2018年のモデルチェンジ以来、人気を維持しているスズキ「ジムニー」や、ラダーフレーム・ビルトインモノコックボディを持つ三菱「パジェロ」、オフロードの豪華クルーザーといわれるトヨタ「ランドクルーザー」など、本格的な4WD車は海外でも高い評価を集めています。
では海外の本格的な4WD車はどうでしょうか。日本でも見かけることが多いクルマから、滅多にお目にかかれないクルマまで、海外の本格4WD車を5台紹介します。
●メルセデス・ベンツ「Gクラス」
メルセデス・ベンツ「Gクラス」は1983年に日本へ輸入開始し、2018年に大幅改良しました。
フロント/センター/リアに搭載している3つのディファレンシャルロック機構を持ち、新たに「Gモード」を搭載し、ドライブトレインやハンドリングをオフロード走行に最適に制御できます。
また、「ローレンジボタン」で切り替えることで、通常の約2倍以上の駆動力で急な坂道での発進などに威力を発揮する「クロスカントリーギア」も搭載しており、過酷な地形も走破するオフロード性能を実現します。
以前よりも和らいだとはいえ直線的なフォルムは、他の4WD車とは違ったイメージを持ちますが、1907年に世界初の四輪駆動乗用車の開発に成功した歴史を持つメルセデス・ベンツらしさも備えています。
エンジンは2タイプ用意されています。ひとつは、低回転からわき上がる強大なトルクと、高速域までスムーズに吹け上がる心地よい回転フィールが愉しめる、3リッター直列6気筒ターボディーゼルエンジン。
最高出力422馬力と最大トルク62.2kg-mを誇る、メルセデス-AMG「GT」のエンジンをベースに開発した、4リッターV型8気筒ツインターボエンジンを選ぶことも可能です。
●ジープ「ラングラー」
軍用車として「ジープ」が登場したのは1941年で、現在はクライスラーのブランドとなり、本格クロスカントリー4WD車が「ラングラー」です。
現行モデルでは丸型ヘッドライト、7スロットグリル、台形ホイールアーチのボクシーなフォルムで、一目でジープとわかる外観となっています。
電子制御のセンターデフを装備し、自動的に前後輪の駆動力を配分するモード「4H AUTO」を備えた「セレクトラック フルタイム4×4システム」を搭載。
さらに、街乗りから高速道路までカバーする2WDモードの「2H」、雪道や砂利道などの未舗装路に有効なモード「4H」、悪路や岩登り時など最大の駆動力を発生するモード「4L」と、手動での切り替えも可能となっていて、ジープ史上最高のオフロード走破性を実現しています。
285馬力を発揮する3.6リッターV型6気筒エンジンは「START&STOPシステム」の搭載で先代より燃費を23%改善。
「Unlimited Sport」では、272馬力を発揮しながら低燃費を実現した、2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載しています。
●フォード「F-150 ラプター」
税金や保険料が優遇されていることで、乗用車よりもピックアップトラックの販売台数が多いアメリカにおいて、代表的なモデルがフォード「Fシリーズ」です。
日本国内でいうトヨタ「ハイラックス」のような存在で、「スーパーデューティー」と呼ばれるフォードのフルサイズピックアップを除くと、Fシリーズは1975年に登場した主力モデルである「F-150」を指します。
そのF-150のなかでも、一般に使用されるピックアップトラックとは違う存在感を醸し出しているのが最上級モデルの「F-150 ラプター」です。
先代よりも軽量化を図った高強度のアルミ製ボディとなっており、駆動力を的確に制御する「トレイルコントロール」と「テレーン・マネージメントシステム」に加え自動調整サスペンションダンパーを採用し、これまで以上に高いオフロード走破性を実現しています。
エンジンは最高出力450馬力を発揮する「エコブースト」3.5リッターV型6気筒ツインターボを搭載。フロントグリルの迫力ある「FORD」のロゴは、スーパートラックの名前に恥じないものになっています。
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