2億3千万円の値が! 新型「スープラ」の量産第1号車がオーストリアでラインオフ

2019年3月初旬、オーストリアのマグナ・シュタイヤー グラーツ工場で、新型「スープラ」の量産第一号車がラインオフしました。量産第一号車はオークションで落札され、落札価格は日本円で約2億3千万円です。

新型スープラのデリバリー開始は2019年春を予定

 3月初旬、トヨタの新型「スープラ」の量産第一号車が、オーストリアのマグナ・シュタイヤー グラーツ工場(Magna Steyr Graz Plant)でラインオフしました。

マグナ・シュタイヤー グラーツ工場でラインオフした新型スープラの量産第一号車

 新型「スープラ」の量産第一号車の車両識別番号(VINナンバー)は「20201」(スープラのモデルイヤー「2020」と、量産第一号車を示す「1」)で、エンジンカバーに豊田章男社長の直筆サインが入った特別なモデルです。エクステリアはマットグレーの外装色に赤いドアミラーカバー、ツヤ消しブラックのホイールを採用。インテリアは赤革シートで、ダッシュボードにカーボン装飾を施しています。

 2019年1月19日に開催された、世界最大級の名車オークションであるバレットジャクソン・オークション(スコットデール、アリゾナ州)の第48回に出品され、210万ドル(日本円で約2億3千万円)で落札されました。収益金は、アメリカ心臓協会などに全額寄付される予定です。

 新型「スープラ」のラインオフに向けては、トヨタの技術者は幾度もグラーツ工場に赴き、生産現場のメンバーとともに品質の確認を実施していました。

新型「スープラ」の開発責任者、多田 哲哉チーフ・エンジニアのコメント

「この日を迎えることができ、関係者のみなさまに心より感謝申し上げます。パートナーシップには様々な形があります。BMWとの協業での取り組みは両社にとって新しい経験でしたが、みなさんの熱意と強い志によって成果を形にすることができました。おかげさまでスープラは、非常にエキサイティングなクルマになったと自負しております。」

新型「スープラ」のデザイン責任者、中村 暢夫プロジェクト・チーフ・デザイナーのコメント

「スープラがラインオフしたことをとても嬉しく思います。様々なチャレンジがありましたが、皆がスポーツカーへの熱い想いを共有し、“乗って愉しく、カッコいいスポーツカーを!”と、一体感をもってデザインに全力を傾けました。スープラは、そのような想いやこだわりが詰め込まれたクルマです。古くからのファン含め、世界中のスープラファンに楽しんでいただけると信じています。」

新型スープラが製造されるマグナ・シュタイヤーについて

 1950年代にカナダで創業した自動車部品大手、マグナ・インターナショナルの子会社として2001年に設立。自動車メーカーから開発・組み立てを委託している。2001年、BMWグループと生産委託に関する契約を締結。2019年の売り上げは、402億ドル~424億ドルを見通す(日本円で約4兆4500億〜4兆6669億円)。

 なお、新型「スープラ」の日本での販売は2019年春が予定されていますが、現在トヨタの想定をはるかに上回る予約状況になっており、一番人気のグレードは3リッター直6ターボエンジンを搭載した“RZ”となっています。

【了】

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