なぜ白から黒に? マツダや三菱が黒い店舗を続々増やす理由とは

徐々に増えている黒マツダと黒三菱。なぜ、このタイミングで、黒を基調とした店舗デザインに変わっているのでしょうか?

黒マツダ・黒三菱が増えている理由

 自動車の販売店は、各社毎にさまざまな特色を持っています。高級ブランドであればお洒落で上質な空間を演出し、広く認知されるブランドは親しみやすい店舗づくりを行っているのです。

 最近では、2014年にマツダが『ブランドの魅力』を発信するために、新しいコンセプトの販売店(新世代店舗)を順次展開することを発表。国内市場におけるマツダブランドの発信・体験拠点として活用するとしています。

 また、三菱では2018年に、『高品質な店舗環境でより良い顧客体験を提供』と『ブランドイメージの向上を実現』することを目的として、全世界約5千店舗の内外装に新デザインを展開するとアナウンスしました。

比較的に早い段階で新デザインとなった三菱の販売店(世田谷店)

 両社の共通点として、建物の内外色に『黒』を使っていることです。マツダ・三菱ともに従来の店舗では、『白』を基調とした店舗が一般的でしたが、なぜ反対色の『黒』を多用したデザインに変えたのでしょうか。

 三菱は、ブランドメッセージ「Drive your Ambition」に基づき、全世界約5千店舗の内外装に新デザインを展開するとしています。

 新デザインの店舗では、基本的なカラースキームとして「黒・白・グレー」を使用しながら、ダイナミックな赤いラインをアクセントとして使用することをデザインの特徴としています。

 統一されたデザインを採用することにより、モーターショーや、ウェブサイト、カタログから販売店に至るまで、ユーザーが接する全ての場所で一貫した体験の提供が可能です。

 店舗の外観は、新しいコーポレート・アイデンティティおよびビジュアル・アイデンティティを反映し、ブランドの力強いイメージを表現する特徴的な要素として「ダイナミック・スロープ」を採用。また、店舗内装は、展示車をショールームの主役として見せながら、より良い顧客体験を提供できるようにデザインされています。

 三菱のグローバルマーケティング&セールス本部のギョーム カルティエ専務執行役員は次のように話します。

「当社ブランドは大きな変化を遂げており、お客様にもこの変化するブランドを感じていただきたいと思います。新しいアイデンティティを販売店に取り入れる目的は、世界中の全ての店舗で一貫して当社のブランドイメージを体験できるようにし、顧客満足度を向上させることです」

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 また、黒を基調とした新しいデザインの店舗について、来店したユーザーは、「店舗全体のイメージが変わった」と好評のようです。 

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