GT-Rも真っ青の600馬力超も! 最新ハイパーセダン5選

サーキット走行も余裕の高級セダン

●ジャガー「XE SV プロジェクト8」

まるでチューニングカーのような外観を持つ「XE SV プロジェクト8」

 ジャガーには「スペシャルビークルオペレーションズ(以下SVO)」という最高級を象徴するモデル、限定コレクターズエディション、ハイスペック仕様などの車両を提供する部門があります。

 このSVOが同社のミドルクラス・スポーティセダン「XE」をベースにハイパーモデルに仕上げたのが「XE SV プロジェクト 8」です。

 最高出力600馬力を誇る5リッターV型8気筒スーパーチャージャー付きエンジン+8速ATを搭載した「XE SV プロジェクト8」は、ジャガー史上最もパワフルなロードカーとして、世界限定300台で販売されました。

 外装にはフロントスポイラー、リアディフューザー、大型リアウィング(すべてカーボンファイバー製)などを採用し、最高速度322km/hのクルマに欠かせない空力性能を実現。

 また、カーボンセラミックディスクを備えたブレーキや、モータースポーツ由来のサスペンションや専用の全輪駆動システムを採用し、卓越したハンドリング性能となっています。

 ラインナップは4シーターの公道仕様と2シーターのサーキット仕様に別れ、サーキット仕様ではカーボン製シートやロールケージを装備。

「XE SV プロジェクト8」の価格は2181万円ですが、日本に割り当てられた8台はすでに完売しています。

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●BMW「M5 コンペティション」

高性能な「M5」をさらにチューニングした「M5 コンペティション」

 BMWとは別会社にあたる「BMW M社」は、高性能モデルや特別注文プログラム「BMW Individual」による車両の製造などを行なっており、「M」が付けられたモデルは特別な性能が与えられます。

 アッパーミドルクラスのセダン/ワゴン「5シリーズ」にも2代目から高性能版である「M5」をラインナップ。

 現行モデルの「M5」は2017年に発売されましたが、さらにバージョンアップした「M5 コンペティション」が2019年1月に発売されました。

 搭載される4.4リッターV型8気筒ターボエンジンは625馬力を発揮し、8速ATを介してシリーズ初となる4輪駆動システム「M xDrive」によって路面に伝えられ、0-100km/h加速は3.3秒を誇ります。

 サスペンションも「M5」に対してさらにチューニングが行なわれており「M5 コンペティション」の名の通り、サーキット走行性能を際立たせています。

 外装は派手なエアロパーツはなく、カーボンファイバー製ルーフやアルミニウム製のエンジンフードなどの軽量部品に、存在感あるフロントのエアインテークで、スポーティな存在感を演出。「M5 コンペティション」の価格は1823万円です。

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●キャデラック「CTS-V」

アメリカンマッスルカーの再来ともいわれる「CTS-V」

 キャデラックといえば高級車ばかりを販売しているイメージがありますが、いまはSUVやスポーティなモデルをラインナップしています。そのなかでも「CTS-V」は、かつての「マッスルカー」をイメージさせる性能のハイパーセダン。

「V」の称号は、究極のスーパースポーツセダンの血統を受け継き、他を圧倒するパワーと敏捷性を備えた1台だけに与えられるものです。

「CTS-V」では、6.2リッターV型8気筒OHVスーパーチャージャー付きエンジンを搭載し、最高出力は649馬力にもなります。

 このパワーを後輪のみで路面に伝え、0-60mph(約96.5km/h)加速は3.7秒と、2トン近い車体を物ともしない加速力を発揮。

 また、ブレンボ製ブレーキシステム、電子制御式LSD、減衰力をアクティブ制御するショックアブソーバなども採用され、日常からサーキット走行までこなす実力を持っています。

 外観では「Vシリーズ」独自のメッシュグリル、カーボンファイバー製エンジンフード、小ぶりなリアスポイラーなどを装備し、パワーみなぎる美しさを表現。価格は、1グレードで1475万円です。

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【了】

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