トヨタ 新型「スープラ」は輸入車扱い!? ウインカーレバーが国産車と逆な理由とは
トヨタの新型「GRスープラ」は、日本向けモデル(右ハンドル仕様)でも多くの輸入車と同様に左にウインカーレバーが存在しています。なぜ、トヨタのモデルなのに左ウインカーなのでしょうか。
右ハンドルでも新型スープラは輸入車同様の左側ウインカー?
2019年1月上旬、17年振りに復活したトヨタ「GRスープラ」ですが、日本向けモデル(右ハンドル仕様)のウインカーレバーは、多くの輸入車同様に、左ウインカーレバー(右ウォッシャーレバー)仕様になっています。
これは、トヨタが生産せず、オーストリアのマグナ社に委託生産するモデルのためなのです。なぜ、日本を代表するスポーツカー「スープラ」なのに、輸入車と同じようなレバー方式を採用したのでしょうか。
2019年2月に開催された「大阪オートメッセ2019」のトヨタブースには、「GRスープラ」の右ハンドル仕様が初公開され、来場客の注目を浴びていました。
また、合わせてトヨタ車のレース車両開発や専用パーツを販売するTRDブースにおいても、「GRスープラ・パフォーマンスライン・コンセプトTRD」が初公開されています。
同モデルについて、TRDのスタッフは「今回のコンセプトモデルに装着している新開発の専用エアロパーツは、カーボンフロントスポイラー、カーボンサイドスカート、カーボンドアガーニッシュ、カーボンリアスパッツ、カーボントランクスポイラーの5アイテムです。また、アルミホイールも19インチの鍛造ホイールが装着されています」と説明。
ちなみに、これらのパーツの市販予定に関しては、確定ではないものの、ほぼこの形状で開発が進められているとのこと。しかし、従来のTRDパーツは、エアロパーツの他に排気系のマフラーや足回りのサスペンションパーツなどが同時に発売されていました。
今回、公開されたコンセプトモデルでは外装系のパーツのみで、走行機能系のパーツがありませんでした。この点について、前出のTRDスタッフは、次のように説明しています。
「GRスープラは、オーストリアで委託生産されるモデルのため、ウインカーレバーも輸入車のようにステアリングの左側に装着されているなど、トヨタの通常のモデルとは少し違っています。
そのため、日本国内のトヨタで開発、製造されるモデルのように、新車開発と同時にTRDパーツの開発を行うことができません」