なぜ乗車拒否に発展? トヨタ「JPN TAXI」導入開始から1年半 不満に対する改善策とは
タクシー会社が行なう対応策は?
タクシー車両側の改善が行われている一方で、実際にお客に接し、車いすの乗車対応を行う乗務員の業務改善はどうなっているのでしょうか。
大手タクシー会社は、車いす利用者に関する問題について、「今回、トヨタさんから新たな改善車両が公表されましたが、既に導入している車両すべての部品入れ替えは、それなりの時間がかかることが考えられます。そのため、導入済み車両の改良と平行して、乗務員への教育体制の確立や車いす乗降方法に関するマニュアルを作成などして業務改善していく予定です」と話します。
過去に、大手タクシー会社が実施した、JPN TAXI利用者や乗務員へのアンケートでは、「車内の天井が高く開放感があり快適」、「視界が広くて運転しやすい」という好評がある一方で、「後部座席の窓について右側は開かず、左側も半分までしか下がらないため、気分が悪い時に風に当たれず不便」、「電動スライドドアの開閉速度が非常に遅く、混雑した状況下では不便」という不評も出ています。
トヨタ「JPN TAXI」は、『2020年・東京オリンピック』に向けて導入された車両です。今回の改善によって、乗車拒否問題が改善され、“誰もが利用しやすい存在”となることに期待が高まります。
【了】
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