今も昔も軽自動車は軽くて楽しい? 懐かしくなる軽スポーツ5選

軽自動車の枠を超えた作りだった「カプチーノ」

●スズキ「カプチーノ」

FRオープン2シーターで運動性能も高かった「カプチーノ」

 ホンダ「ビート」と同じ1991年に発売されたスズキ「カプチーノ」。ルーフ上部は、3ピース構造で取り外すことができ、リアウィンドウ部分も格納できたので、フルオープンやTトップなど4形態のルーフが楽しめます。

 エンジンは、DOHC直列3気筒ターボで、これをフロントに縦置きに搭載してリアを駆動するFRとなっていました。

 また、ルーフやボンネット、リアフェンダーなどをアルミ製として軽量化を図り、車重は700kgと軽さも特徴です。

 さらに足回りでは、前後ダブルウイッシュボーンとするなど、当時の軽自動車とは一線を画するメカニズムで、運動性能も高く、「ビート」がマイルドな操縦性なのに対し「カプチーノ」はFRスポーツとして振り回す楽しさが味わえました。

 生産は、1998年までの7年間と長く「ビート」と同様に現存数も多く、中古車でも手に入れやすいモデルとなっています。

●スズキ「フロンテクーペ」

元祖・軽スペシャルティというべき存在の「フロンテクーペ」

 1960年代に軽自動車市場ではホンダ「N360」の発売に端を発したパワー競争が勃発していました。当時の軽自動車は360ccという排気量で、「N360」は31馬力を発揮。それに追いつけ追い越せと、各社一気にパワーアップを図りました。

 そして、360ccで36馬力から40馬力が標準になると今度はスペシャルティカーが登場して、ライバルに対して差別化を推し進めます。

 そうした背景のなか、スズキは1971年に2ボックスタイプの「フロンテ」をベースに、「フロンテクーペ」を発売。

 ベースの「フロンテ」同様にリアに2サイクル3気筒エンジンを搭載しリアを駆動するRRに。出力は37馬力を誇ります。

 500kg弱という軽量な2+2もしくは2シーターボディに、ハイパワーなエンジンを搭載していたことで、見た目も走りも本格的な軽スポーツカーとなっていました。

 1976年に軽自動車規格の改定があり、車体寸法の大型化と排気量が550ccになるのに合わせて「フロンテクーペ」は生産を終了しますが、デザインを踏襲した「セルボ」にバトンタッチすることになります。

平成の軽「ABCトリオ」や幻の「スポーツ360」など5車種の画像を見る(18枚)

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