東京オリンピックまであと1年半 訪日外国人に向けた道路環境の整備状況とは
2020年7月に開催される東京オリンピック。さまざまな施設や関連事業の準備が進められています。そのなかでも、増加が予測される訪日外国人への対応策として、道路標識に英語が併記されるようになりました。
東京オリンピックに向けた道路環境整備
2013年9月に、国際オリンピック委員会(IOC)総会にて、2020年のオリンピック・パラリンピック競技大会を東京で開催されることが決定。1964年以来、56年ぶりに開催されるまであと1年半となりました。
競技を行う会場や選手の宿泊施設など急ピッチで準備が進められていますが、オリンピックを観戦しに訪れる訪日外国人も増加すると予想されています。
また、最近では日本を訪れる外国人観光客が増加の一途をたどり、2016年に初めて2000万人を超え、それに伴い訪日外国人によるレンタカーの利用も増えているのです。
そのため、外国人観光客にも交通ルールを理解しやすくするために、道路標識に英語を併記することを警察庁は決めています。
英語表記を併記するのは、『一時停止標識』、『徐行・前方優先道路の標識』が中心となり、日本語表記の下部に「STOP」「SLOW」という文字を表記。
この標識は、2017年7月から更新時期を迎えたものより順次付け替えを実施。道路標識や案内標識を改善する取り組みは国の方針でもあり、全国に点在する観光地でも同様の取り組みが拡大しています。
東京オリンピックを開催する東京都では、案内標識のローマ字併記を英語併記に切り替えを実施。例えば表参道などを通る「青山通り(246号線)」の標識には、下部に小さく「Aoyama-dori AVe.」と記載されています。
案内標識の文字サイズ変更や走行中の道路や交差する道路の路線番号を追加するなど、誰が見ても見やすくわかりやすいデザインに変更されているのです。