なぜ関心低い? 大坂なおみは号外 「デイトナ24」で日本人選手優勝もメディア露出皆無の理由

モータースポーツは扱っても人気が薄い

 なぜか? 答えは簡単、数字が取れないからです。自動車メディアであってもモータースポーツの記事を扱うと明らかに人気が薄いのは明らか。紙媒体では人気あるかどうか不明確ながら、Webメディアだとハッキリとしたアクセス数の差になります。新車の紹介記事の半分もいけば御の字。平均すると10分の1くらいのアクセス数しか取れず、あえて取り上げる意味が無いのが現実です。

2019年のダカールラリーでTOYOTA GAZOO Racing South Africaがトヨタにとって初めてとなる4輪部門総合優勝をもたらした

 なぜ数字取れないかというと、話題性が薄いためです。30年前のF1やパリ・ダカールラリー、WRCは自動車メーカーがキチンとお膳立てをしていました。当時の三菱自動車OBでモータースポーツ担当だった人に話を聞くと、「綿密な露出の計画を練り、それなりに予算も確保した」といいます。モータースポーツ人気を作り出していたワケです。

 当時でもしっかりアピールしなければ記事にならなかったそうです。そういうことを考えると「メディアが取り上げるのは当たり前」という最近の自動車メーカーの雰囲気じゃ難しいでしょう。日本人は世界で活躍する日本人選手や日本企業を好みます。しっかり戦略を立ててアピールすれば、きっと日本の自動車産業に良い影響をもたらすはず。いまのままだと、かなりもったいないと思います。

【了】

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Writer: 国沢光宏

Yahooで検索すると最初に出てくる自動車評論家。新車レポートから上手な維持管理の方法まで、自動車関連を全てカバー。ベストカー、カートップ、エンジンなど自動車雑誌への寄稿や、ネットメディアを中心に活動をしている。2010年タイ国ラリー選手権シリーズチャンピオン。

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