スズキ「ジムニー」がトヨタ「ランクル」風に!? オートサロン2019で注目を集めたカスタムの傾向は?

東京オートサロン2019では、2018年夏に登場した新型スズキ「ジムニー」のカスムカーも数多く出展されていました。会場で見つけたカスタムカーから、ジムニーのカスタムの傾向について考察していきます。

会場にはジムニーのカスタムカーが20台以上!

 数多くのカスタムカーが展示された東京オートサロン2019で、とくに注目を集めた車種といえば、2018年にフルモデルチェンジされたスズキ「ジムニー」「ジムニーシエラ」でしょう。3日間で33万人超えが訪れた会場には、少なくとも20台以上の「ジムニー」シリーズのカスタムカーが出展されていました。

20台以上の「ジムニー」カスタムが展示された東京オートサロン2019

 発売当初から大人気の新型「ジムニー」シリーズは、現在でもバックオーダーを抱えていますが、本格的な走行性やシンプルで手が加えやすい外装を備えた同モデルは、カスタムカーユーザーが好む趣味的要素の強い車種であるため、納車前の状況であってもカスタムカー業界から高い注目を浴びています。

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根強い人気を誇る、ジムニーならではの走行性能を高めたカスタム

 東京オートサロン2019に出展されていた「ジムニー」シリーズのカスタムを見ると、大きく分けて次の2つのジャンルに人気が集中していました。

 1つ目は「ジムニー」ならではのクロスカントリー4WDとしての「タフな走行性を高めたカスタム」です。このジャンルでは車高を上げる「リフトアップ」が施された車両や、高性能パーツを製造・販売する老舗メーカー「HKS」によりブーストアップされたものなど、それぞれのメーカーやショップならではの手法で仕上げられたカスタムカーが数多く目につきました。

HKSによる「ジムニー」カスタム

 2つ目は、フロントグリルのデザインを一新することで輸入車メーカーのクロスカントリー4WD車を連想させる姿に仕立てられた「プチ上級4WDカスタム」です。中でもメルセデス・ベンツ「Gクラス」風に仕上げたモデルが多数見受けられましたが、その他にもイギリスのランドローバー「ディフェンダー」風のモデルも展示されていました。

 また、トヨタ販売店の群馬トヨタは40系「ランドクルーザー」風に仕上げた異才を放つカスタムカーを展示。こちらは基本的には「ジムニー」をベースにカラーを変えて、バンパーをメッキ風にラッピングしただけといいますが、“TOYOTA”のエンブレムには40系「ランドクルーザー」用を採用するなど拘りの仕様となっています。

DAMDによるメルセデス・ベンツ「Gクラス」風のカスタムカー

 群馬トヨタによるとこのモデルの販売予定はなく、あくまで展示用とのことでしたが、販売店とはいえ、トヨタがスズキの「ジムニー」をカスタムして「ランクル」風に仕上げてしまうという点には驚きです。

 会場に展示された「ジムニー」のカスタムカーを手掛けたメーカーやショップにパーツの発売状況を伺ったところ、「まだ開発中で2019年春頃から発売を開始する段階」であったり、「ようやく製品が出来上がり徐々に入荷、順次発売」という状況が大半でした。そのため、2019年は「ジムニー」シリーズのカスタムパーツのバリエーションが大幅に拡大する可能性もあるでしょう。

 メーカーやショップからは「大きなクルマでは費用が掛かりますが、小さいクルマだと比較的安価にカスタムできるため、思った以上にユーザーに人気があります」という意見もあるため、2019年は「ジムニー」に関わるカスタムパーツのマーケットの盛り上が期待されます。

【了】

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