ホンダ「Dunk」はバイク離れの救世主 現代の原付は乗れば驚きの連続!
現代の原付は、心配なく楽に乗れる時代になっていた
僕が所有するモンキーは最高出力が2.5PS、最大トルク3.4Nmですが、それと比較してはもちろん、数字以上のダッシュ力を披露するのですから驚きです。クローズドコースで確認したところ、60km/hまで記された速度計を軽々と超えてしまいました。見掛けからは想像できないパワーなのです。
実はこれも、救世主と呼ばれるひとつなのかもしれません。というのも、原付バイクで通行の流れに乗るのは、なかなかシンドイものです。法定速度が30km/hに定められていますから、幹線道路の40km/h~60km/hの波には乗るのは容易ではありません。トラックや乗用車がかすめるときに、恐怖を感じます。ですが、ダンクは加速が素晴らしいので。路上駐車のクルマを避けるのも容易です。そんなストレスがダンクにはありません。
直進安定性も問題ありません。それでいて小回りもききます。とっても楽に乗れる原付スクーターなのです。
みかん箱などと、舐めてかかったことを後悔しています。たしかにダンクが、若者のバイク離れに救世主になってくれれば嬉しいですね。
「Dunk(ダンク)」の価格(税込)は、21万4920円からとなっています。
【了】
Writer: 木下隆之
1960年5月5日生まれ。明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務し独立。プロレーシングドライバーとして全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。
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