普通車人気はHV車、軽自動車は背高ノッポ… 現代の自動車購入の決定打とは
日本独自の規格「軽自動車」、そのなかでもハイブリッドが人気な理由
軽自動車は、日本独自の規格をもとに開発・販売され、『全長3400mm以下/全幅1480mm以下/全高2000mm以下/排気量660cc以下』という条件に当てはまるものが対象車です。
近年では、普通車に比べ軽自動車の販売台数が多くなってきており、自動車メーカー各社も力を入れるジャンルとなっています。
その人気ジャンルのなかで、ひときわ売れているのが「軽ハイトワゴン」と呼ばれる背の高いモデル。2018年10月の軽自動車販売台数を見てもホンダ「N-BOX」、スズキ「スペーシア」、ダイハツ「タント」、日産「デイズ」とハイトワゴン多いです。
軽自動車ジャンルのなかで「ハイトワゴン」が人気な理由としては、もともとの取り回しやすさや日常の使い勝手に加え室内の広さが挙げられ、軽自動車全体でのハイトワゴンは、約40%を占めています。
ハイトワゴンが人気な理由について、軽自動車を多く開発・製造しているスズキは次のように説明します。
――なぜ、軽自動車のなかで「軽ハイトワゴン」が人気なのでしょうか。
軽ハイトワゴンは、2016年くらいから人気となってきています。大きな要因としては、スライドドアを搭載したモデルが増え、それを便利だと思って頂けるユーザーが増えていることだと思います。
以前から普通車ではミニバンが人気で、スライドドアも当たり前になっていました。一説には、子ども時代をスライドドア付きのミニバンで過ごしていると『クルマ=ミニバン(スライドドア)』というイメージが定着してきているからだとも言われています。
また、“小さくて便利なクルマ”というのが、従来の軽自動車より値段が高くても利便性を評価されていると思って頂けている部分もあるかと思います」と話します。
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日本の道路事情に合わせて作られる軽自動車。そのなかでも『ミニバン人気』の影響が、軽ハイトワゴンという形で新たなジャンルを作り出しています。また、軽ハイトワゴンであれば車中泊やアウトドアも行えるなど、流行りのニーズも抑えられています。
また、ハイブリッド車についても2018年に発売された新型車の多くにハイブリッド設定が存在するほか、今後登場を予定しているモデルにもハイブリッド車がラインナップされると予想され、「ハイブリッド車」や「軽ハイトワゴン」の人気は今後も続くと言えるでしょう。
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