雪道走行後すぐ洗車も必要なくなる? サビ抑制へ進化した「凍結防止剤」高速道路で散布エリア拡大
1990年6月に「スパイクタイヤ粉じん発生の防止に関する法律」が公布されたことを受け、1991年からはスパイクタイヤの販売が中止されています。それに伴い散布量が増えているのが凍結を抑制する「凍結防止剤」です。塩化物を含む「凍結防止剤」はクルマの下部に錆を発生させることがありましたが、錆被害軽減の新たな「凍結防止剤」が開発されたといいます。
凍結防止剤の散布量増加とともに増え続けるクルマや建物などの塩害
寒冷地などの道路で撒かれることの多い「凍結防止剤」は、車のスリップをまねく路面凍結を防止するものとして広く普及しています。スパイクタイヤの禁止以降、散布量が増加している「凍結防止剤」は、その種類も数多く存在していますが、大別すると塩化物を “含むもの”と“含まないもの”の2つに分けることが出来ます。
とくに凍結防止剤の撒かれることの多い高速道路では、前者の“塩化物を含むもの”がメインとして使用されており、塩化カルシウムなどの成分が水に溶けることで凝固点降下が起こり、融点が低下。融点が気温を下回れば雪や氷が水に変化する仕組みとなっています。
この塩化物を含む「凍結防止剤」は、融雪や凍結に対し高い効果を持つ一方で、塩化ナトリウムを主成分とするがゆえ“サビ”の原因となります。実際に寒冷地ではサビついたガードレールや橋梁などを見かけることも多いですが、クルマも同様、これらが撒かれた場所を走行すれば金属部分にサビが発生することもあります。
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