まさかの“空飛ぶ”新型「1人乗りスポーツカー」初公開! “リトラ”採用の斬新ボディ&「逆さま走行」も披露! 異次元加速でもはやクルマじゃない!? テスラ「ロードスター」米国で披露

テスラは2026年10月15日、新型スポーツカー「ロードスター」を世界初公開しました。逆さまの状態で走行するほか、空中に飛び上がるデモンストレーションも披露された新型車ですが、どのようなモデルなのでしょうか。

「空を飛ぶ」1人乗り仕様も! 驚きの新型スポーツカー

 テスラは2026年10月15日(現地時間)、新型スポーツカー「ロードスター(Roadster)」を世界初公開しました。

 発表イベントは、アメリカ・テキサス州マクレガーにあるスペースX(SpaceX)の試験施設で開催されました。会場では、湾曲した走路を逆さまの状態で走ったあと、宙へ飛び出して空中で回転し、着地するという驚きのデモンストレーションも披露されました。

 新型ロードスターには、「Performance(パフォーマンス)」「Thrust(スラスト)」「Rocket(ロケット)」の3つの仕様が用意されています。

 このうちスラストとロケットには、スペースXの技術を活用したスラスター(推進装置)を搭載。特に1人乗りのロケットは、空中での姿勢制御を可能にした特別な仕様で、テスラは「飛行も可能」と説明しています。

 一方、公道走行を想定した2人乗りのパフォーマンスについては、日本でも予約を受け付けています。

スラスターを搭載した「”空飛ぶ”スポーツカー」!?
スラスターを搭載した「”空飛ぶ”スポーツカー」!?

 そもそもロードスターは、テスラが手がける電気自動車(EV)のスポーツカーです。

 初代モデルは2008年に登場し、電気自動車でありながら高い走行性能を備えたモデルとして注目を集めました。

 2017年11月には次世代モデルの試作車が公開され、予約の受け付けも始まっていましたが、生産開始はこれまで何度も延期されてきました。

 そして今回、約9年の時を経て、新たなデザインと驚異的な走行性能を備えたモデルが披露されたことになります。

 テスラは新型ロードスターについて、デザインからエンジニアリングまで物理法則の限界に挑んだモデルだと説明。「かつてロードスターをロケットに載せたが、今度はロードスターにロケットを載せた」とも表現しています。

 エクステリアは、航空機の「SR-71」や「F-35」から着想を得た近未来的なデザインが特徴です。

 低く構えた流麗なボディには、カバーがスライドして格納されるリトラクタブル式のヘッドライトを採用。横一文字のテールライトや、ボディとの段差を極力なくしたパネルなどによって、独創的なスタイリングに仕上げられています。

 公開された車両のボディカラーは「アノホワイト」で、紫外線や極低温への耐性、静電気の放散、耐食性などを考慮した航空宇宙技術から着想を得た塗装です。

 足元には極細スポークの超軽量ホイールを装着。ガラスには宇宙服のバイザーをイメージした「ゴールドグレイズド」と呼ばれるスモーク仕上げを施し、チタンのアクセントも組み合わせています。

 インテリアはホワイトを基調とし、グレーのマイクロスエードを採用。ステアリングには、機械的な連結を使わず電気信号で操舵する「ステア・バイ・ワイヤ」に対応したヨーク型を採用しています。

 さらに、軽量化のためにシート位置を固定し、一部の操作機構を手動式としたほか、マグネシウムやチタン、カーボンファイバーといった軽量で高強度な素材を随所に使用しています。

 そして、最大の注目ポイントが、3種類に分けられた驚異的な走行性能です。

 まず、公道走行を想定したパフォーマンスは2人乗りで、走行状況に応じて空力特性を変化させる「アクティブエアロ」と、車体下部の空気を吸い出す「マルチモード吸引システム」を搭載しています。

 強力なファンによって車体を路面に吸い付かせる仕組みで、停車中でも車体を逆さまの状態で保持できるほどのダウンフォースを生み出すといいます。

 これにより、タイヤのグリップ力を高め、加速やコーナリング性能を向上。0-60mph(約97km/h)加速は1.6秒未満とされています。

 レース走行向けのスラストも2人乗りですが、こちらにはリアにコールドガス・スラスター(冷ガス推進装置)を追加。圧縮した気体を噴射して推進力を生み出すことで、0-97km/h加速は0.9秒未満という驚異的な性能をうたっています。

 そして、最も過激な仕様となるのが、1人乗りのロケットです。

 車体の周囲に複数のスラスターを配置し、前方や上方向への加速に加えて、空中での回転や姿勢制御にも対応。電動アクチュエーターによって推力を細かく調整し、車体を安定させる仕組みです。

 テスラは、このロケットについて、0-97km/h加速が0.59秒未満、最高速度は230mph(約370km/h)以上に達すると説明しています。

 ただし、これらはメーカーが公表した性能値で、量産車によってすべて実証されたものではありません。

 また、ロケットは完全招待制の特別仕様となり、提供される地域も限定されます。公道走行の認可も受けておらず、一般的な市販スポーツカーとは異なる位置づけです。

 新型ロードスターの航続距離は300マイル(約483km)以上とされていますが、今回の発表では最高出力やボディサイズなどの詳しいスペックは明らかにされていません。

※ ※ ※

 新型ロードスターの車両価格は現時点で公表されておらず、イーロン・マスクCEOは2028年の生産開始を目指すと説明しています。

 日本では、2人乗りのパフォーマンスの左ハンドル仕様のみ予約を受け付けています。

 予約には、注文料68万円と、10日以内に支払う614万円の合計682万円が必要です。なお、これは正式な車両本体価格ではありません。

 2017年の試作車公開から約9年を経て、新たな姿を披露したロードスター。実際に空を飛ぶ仕様まで用意された新型スポーツカーが、今後どのような形で市販化されるのか注目されます。

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