日産新型「フェアレディZ」は“最安グレード”でよくない!? 上級「ST」より約126万円安くても「405馬力ツインターボ」は同じ! MTもATも選べる「573万円台」の中身とは!
2026年8月27日にマイナーチェンジを受けた日産「フェアレディZ」のラインナップ中、最も手頃な価格で購入できるのが「標準モデル」です。価格は573万7600円(消費税込)で、最上級の「Version ST」(699万9300円)との差額は約126万円。エントリーグレードでありながら、フェアレディZの心臓部といえる部分はしっかりと共有されています。
新型フェアレディZの最安グレードはどんな仕様!?
日産は2026年8月27日、「フェアレディZ」および「フェアレディZ NISMO」のマイナーチェンジモデルを発表し、同日より販売を開始しました。
新しいフェアレディZのラインナップ中、最も手頃な価格で購入できるのが、エントリーグレード「フェアレディZ」(以下、「標準モデル」)です。どのような仕様なのでしょうか。

フェアレディZは、1969年の初代登場以来「ロングノーズ・ショートデッキ」という伝統的なプロポーションを受け継ぎながら進化を重ねてきたスポーツカーです。
今回のマイナーチェンジでは、初代「S30型」から4代目「Z32型」まで用いられてきた「Z」モチーフのフロントエンブレムが復活しました。
新造形のフロントバンパーはノーズ先端を延長し、低くワイドなスタンスを強調。これが1973年に終売した初代S30後期モデル「240ZG」の「Gノーズ」を強く想起させる、今回最大の見どころとなっています。
空気抵抗の低減とフロントリフトの抑制を両立するため、ダクトやソナーの配置も見直されました。
ホイールには3代目「Z31型」をオマージュしたアルミ鍛造ホイールが新採用されています。
ボディカラーには、S30型の「グランプリグリーン」から着想を得た新色「雲龍グリーン」が設定され、スーパーブラックとの2トーンを採用。これを含め全10色のカラーラインアップが用意されています。
新しいフェアレディZのグレード構成は、標準モデル(6速MT/9速AT)が573万7600円、「Version T」(9速AT)が619万9600円、「Version S」(6速MT)が658万6800円、「Version ST」(6速MT/9速AT)が699万9300円です(価格はすべて消費税込、以下同)。
また高性能版であるフェアレディZ NISMO(6速MT/9速AT)は975万2600円となっています。
標準モデルのパワートレインは、最高出力405馬力を発揮する3リッターV6ツインターボエンジンで、これは高性能版のフェアレディZ NISMOを除き、全グレードで共通です。
6速MTまたは9速ATを介して後輪を駆動する構成も変わらず、伝統的なロングノーズ・ショートデッキのシルエットと最新テクノロジーの融合、思い通りの走りを叶えるレスポンスの良さは、標準モデルからしっかり体感できます。エントリーグレードだからといって、走りの本質部分で妥協はありません。
標準モデルの大きな特徴が、6速MTと9速ATが同じ573万7600円に設定されている点です。
一般的にMT仕様のほうが特別な位置づけとして割安になったり、逆にAT仕様に価格差が生じたりするケースも多いなか、フェアレディZの標準モデルはトランスミッションの好みだけで選べる、ユーザーにとって分かりやすい価格設定になっています。
純粋にMTでの操作感を楽しみたい人にとっても、ATの扱いやすさを重視する人にとっても、価格を気にせず好みで選択できる点は見逃せない魅力です。
今回のマイナーチェンジにおける最大のトピックであるエンブレムやGノーズ風デザインは標準グレードでも備わり、新色の雲龍グリーンも選択可能です。
また新装備として採用されたQi2規格対応のワイヤレス充電器は、標準モデルにも搭載されています。内蔵マグネットや冷却ファンを備え、安定した充電性能を維持する装備です。
安全面では、対自転車の制動要件に適合した衝突被害軽減ブレーキも新たに搭載され、日常の街乗りでの安心感も高まっています。12.3インチ液晶メーターには歴代モデルのシルエットが登場する演出も加えられており、オーナーの所有満足感を高める工夫が随所に見られます。
一方で、上位グレードとの違いも把握しておく必要があります。
標準モデルは18インチホイールとファブリックシートという構成で、走行性能を重視したVersion Sに採用される19インチRAYS製アルミ鍛造ホイール、大径モノチューブショックアブソーバー、アルミ対向ピストンブレーキは標準モデルには含まれません。
また快適装備を充実させたVersion Tの本革・スエード調ファブリックシートやシートヒーター、BOSEサウンドシステムといった上質な内装も、標準モデルでは省かれています。
※ ※ ※
フェアレディZという名前が持つ55年以上の歴史、伝統的なロングノーズ・ショートデッキのプロポーション、そして405PSの3リッターV6ツインターボエンジンがもたらす走りの楽しさは、標準モデルでも余すことなく体感できます。
専用サスペンションや上質な内装素材にこだわらず、まずはフェアレディZというスポーツカーの本質を、MTとATを好きに選べる価格で楽しみたいというユーザーにとって、標準モデルは非常に合理的な選択肢です。
Writer: 赤羽馬
金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。


























































































