36年ぶり復活! 軽自動車より“ちょい大きい”「新“4人乗り”コンパクトカー」世界初公開! 旧車デザインに「丸目」ライト採用で約265万円!? シトロエン「2CVコンセプト」仏国で披露
シトロエンは2026年10月11日、パリ・モーターショー2026において、新たなコンセプトカー「2CVコンセプト」を世界初公開しました。1990年に生産を終了した名車「2CV」の精神を36年ぶりに現代へ蘇らせた新型は、どのようなクルマなのでしょうか。
36年ぶりに蘇った“ちいさな名車”
シトロエンは2026年10月11日(現地時間)、フランスのパリ・モーターショー2026において、新たなコンセプトカー「2CVコンセプト(2 CV Concept)」を世界初公開しました。
2CVは、1948年のパリ・モーターショーで世界初公開されたシトロエンを代表する小型車です。開発時には「4人と50kgのジャガイモを運べること」「時速60kmで走れること」「運転しやすく、整備が簡単で経済的であること」といった実用性を重視した要件が掲げられました。
その後、親しみやすいデザインや高い実用性によって世界的な人気車となり、1990年に生産を終了するまで500万台以上が生産されました。今回の2CVコンセプトは、その生産終了から36年を経て登場した新たなEVコンセプトカーです。
ただし、かつての2CVをそのまま復刻したモデルではありません。シトロエンは、シンプルさや手頃さ、軽さ、実用性といった2CVの本質を受け継ぎながら、これからの小型車として再解釈したと説明しています。
ボディは非常にコンパクトで、全長は3760mm。日本の軽自動車規格である3400mmより360mm長い一方、初代2CVの約3850mmよりも短く仕上げられました。
さらに車重も約1トンを目標としており、車体を軽くすることでバッテリーの小型化や低コスト化、消費エネルギーの低減につなげる考えです。
エクステリアは、ひと目で歴代2CVを思わせる個性的なデザインです。フロントにはボディから独立したように配置された丸型ヘッドライトを採用。丸みを帯びた形状を残しながら、下側を削ったような造形とLEDシグネチャーによって現代的な表情を与えています。
縦に近いフロントウインドウや大きく弧を描くルーフライン、丸みのあるフェンダーなども、往年の2CVを思わせるポイントです。足元には18インチのスチールホイールを装着し、ミシュランと共同開発した専用タイヤを組み合わせています。
リアでは、下方へなだらかに落ちるルーフラインとブラック仕上げのテールゲートを採用。リアウインドウの左右にはLEDライトを配置し、短いオーバーハングによってコンパクトな印象を強調しています。
さらに2CVらしさを象徴するのが、手動で巻き取ることができるファブリック製サンルーフです。初代2CVの開発思想を表した「4輪の上に傘を載せる」という考え方を現代的に再解釈し、明るく開放的な室内を実現しました。

インテリアもシンプルさを徹底しています。前後にはそれぞれ2人が座れるベンチシートを配置し、4人乗りの構成としました。フロントベンチシートは取り外すこともでき、車外でくつろぐ際にも活用できます。
一般的なダッシュボードは設けられず、円筒状の構造物にシングルスポークステアリングや操作レバー、シフトセレクターなどを集約。ドアパネルもシンプルな造形とし、室内空間を広く使えるよう工夫されています。
運転席前には「Citroen Smart Vision」を配置し、速度やバッテリー残量、ナビゲーションなどの必要な情報を表示します。中央には8インチの正方形ディスプレイが備わり、ナビゲーションやインフォテインメント、車両機能などを操作できます。
さらに「Radioen(ラジオエン)」と呼ばれる取り外し可能なラジオも用意されます。車内ではオーディオとして使用できるほか、取り外して車外へ持ち出し、スピーカーとして使うことも可能です。
シートには、1953年から1990年までの2CVでも使用されていたタータンチェック柄を現代風に再解釈して採用。黄色を基調とする鮮やかな配色や、往年のベークライトを思わせるベージュのパーツなどにより、レトロで温かみのある雰囲気を演出しています。
そのほかにも、歴代2CVへのオマージュが随所に盛り込まれました。フロントガラスには「48/90/26」の数字が記されており、それぞれ1948年の初代発表、1990年の生産終了、2026年のコンセプト公開を表しています。
ブレーキペダルにはカメ、アクセルペダルにはウサギのイラストを配置。またドアの収納スペースは卵を入れられるようデザインされるなど、初代2CVの開発思想をユーモラスに表現した仕掛けも特徴です。
2CVコンセプトは電動モデル(EV)として開発されていますが、現時点でモーターの最高出力やバッテリー容量、一充電航続距離などの具体的なパワートレイン性能は明らかにされていません。
一方、シトロエンは2CVコンセプトによって、2028年までに登場する新たな小型モデルの方向性を示しています。欧州で生産され、「アミ」と「C3」の間に位置するモデルになる予定です。
目標価格は1万5000ユーロ前後(約265万円 ※2026年10月中旬時点の為替レート換算)からとされ、手頃で扱いやすい新世代の小型車を目指しています。
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初代2CVの生産終了から36年を経て、その思想を現代に蘇らせた2CVコンセプト。
全長3.76mのコンパクトなボディや丸型ヘッドライト、ファブリック製ルーフといった歴代モデルを思わせる要素を採り入れながら、新しい時代に合った小型車として再構築されています。
2028年までに登場する市販モデルへ、この2CVコンセプトのデザインや思想がどこまで受け継がれるのか注目されます。
Writer: くるまのニュース編集部
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