九州~本州つなぐ「新ルート」が誕生!? 移動が大変化する「すごい巨大橋」で中心街直結!「下関北九州道路」計画の全貌は
九州~本州をむすぶ関門トンネルに代わる新道路「下関北九州道路」が計画進行中となっています。一体どのような道路なのでしょうか。
下関から小倉中心街へ直結する新ルート
九州~本州の新ルートとなる「下関北九州道路」の計画が進行中です。
一体どのような道路で、どこまで進んでいるのでしょうか。
九州と本州をつなぐ道路ルートは、福岡県北九州市と福岡県下関市をつなぐ有料の「関門橋」、あるいは無料の国道2号の「関門トンネル」しかありません。
関門橋は1日あたり交通量が約4万台にのぼり、関門トンネルも約2万5000台の通行があります。文字どおりの大動脈ですが、唯一となる海峡ルートは物流の「アキレス腱」とも言えます。
実際、関門橋は豪雨や台風、事故などで長時間の通行止めが何度も発生しており、2022年の台風時には上下線で約34時間もの通行止めとなったほか、2024年には最大6時間、計3回もの通行止めが発生しています。
さらに関門トンネルは事故や落下物などで通行止めが多発しており、その回数は2024年度までの5年間で717回にのぼるといいます。
関門トンネルは完成から約70年が経過しており、老朽化で定期的なリニューアル工事が必要となっています。大規模な通行規制が今度発生するとなると、交通流に多大な影響が予想されることとなります。
こうした脆弱性への抜本的解決として計画されているのが、新ルート「下関北九州道路」の整備です。
下関北九州道路は、下関市街からさらに南西へ下りて、ほぼ陸続きである「彦島」から南西に海峡を渡り、そのまま小倉の中心街へ降り立ち、北九州高速2号線に直結するルートになります。
従来の関門海峡ルートだと、下関市街からいったん「南東側」の門司港エリアで九州入りすることになり、門司~小倉を約20kmにわたって移動する必要がありました。この区間は生活交通と混在して慢性的な混雑に悩まされていました。
下関北九州道路は門司エリアを完全スルーして、下関市街からダイレクトに小倉中心街につなぐため、移動距離だけでなく所要時間の低減、混雑緩和にも大きく期待がかかります。
計画延長は彦島から北九州高速までで約8km、そのうち海峡部は約2.2km。橋梁で海峡を渡っていきますが、具体的な橋梁のタイプは、これから詳細に検討されていきます。
実際に利用する際は、中国自動車道の下関IC前で国道2号から分岐し、県道57号「下関港線」から県道248号「下関港安岡線」を走り、そのまま県道252号「福浦港金比羅線」へ直通します。いずれも立体交差が完成済みで、スムーズに走れます。そのまま彦島大橋で彦島に入り、そこから下関北九州道路に乗って小倉方面へ直行するというルートとなります。
途中のICは、彦島内で迫町IC(北向き)、南風泊港IC(南向き)、小倉エリア内で西港町IC(南向き)が設置される予定です(いずれも仮称)。

では、現在はどういった状況なのでしょうか。
まず2020年に、概略ルートが3つの案の中から「集落・市街地回避ルート」として、現在の案に正式決定されました。
それから2025年12月に都市計画決定がなされ、環境影響評価も同時に完了しました。
あとは正式に事業化するだけですが、2026年春の事業化にはなりませんでした。
実は、どこが事業主体となるのか、どういった運営体系になるのかが決まっていないのです。国がすべて建設するのか、あるいは有料道路事業として、NEXCOあるいは福岡北九州高速道路公社が一部関与するのか。あるいは県も事業に参加するのか。あるいは別の有料事業者を新たに設立するのか。そういった仕組み作りが完全に終わっていないので、事業化しようがないという状況だったのです。
そのなかで、2026年10月8日に「第7回 本州・九州連携小委員会」が開催され、「国・県・市等の関係機関が緊密に連携した推進体制の早期構築とともに、国が主体的に事業全体を牽引していくことが必要不可欠」という基本方針がまとまりました。
これを受けて、いよいよ事業化への本格準備が進められていきます。2027年春の事業化に向けて、まずは一歩前進した形です。



















