GR86より小さいトヨタの「“超小型”FRスポーツカー」が話題に! 6速MT×全長4.1m級の迫力ボディ! 「軽くて楽しそう」「理想的なパッケージング」の声もある「S-FRレーシング」とは

かつてトヨタが披露した、コンパクトな後輪駆動スポーツカー「S-FR」。そのレーシング仕様として2016年に登場した「S-FR Racing Concept」は、市販化されなかった現在もクルマ好きから注目を集めています。そんな一台に対して、SNSではさまざまな反響が寄せられています。

「カワイイ」のに本格的なFRコンパクトスポーツ

 2016年1月、「東京オートサロン2016」のトヨタブースに、一台の小さなスポーツカーが姿を現しました。

 その名は「S-FR Racing Concept(S-FRレーシングコンセプト)」。丸目の愛らしい表情を残しながら、大型のエアロパーツやワイドなフェンダーをまとった、ひと目でただ者ではないと分かるコンセプトカーです。

 開発を手掛けたのは、トヨタのモータースポーツ活動やスポーツカー開発を担う「TOYOTA GAZOO Racing(トヨタガズーレーシング)」です。

 当時のトヨタは「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を掲げ、スポーツモデルの開発を積極的に進めていました。S-FR Racing Conceptも、そうした姿勢を強く打ち出した一台でした。

 そもそもベースとなった「S-FR」が初めて披露されたのは、その前年となる2015年の「第44回東京モーターショー」です。

 S-FRは、誰もが気軽に運転を楽しめるエントリースポーツとして提案されたモデルで、全長4m以下のコンパクトなボディにFR(後輪駆動)レイアウトを採用。丸みを帯びたヘッドライトや大きく開いたフロントグリルによる親しみやすいデザインも特徴でした。

 さらに、自分好みに手を加えながら「自分だけの一台」に育てていく楽しさも提案していました。

 そんな小型FRスポーツを、サーキット走行を意識した本格的な姿へと仕立てたのがS-FR Racing Conceptです。

 ボディサイズは全長4100mm×全幅1735mm×全高1270mm。ベースのS-FRは全長3990mm×全幅1695mm×全高1320mmだったため、全長は110mm延長され、全幅は40mm拡大。一方、全高は50mm低く抑えられています。

 特に印象的なのが、大きく張り出したオーバーフェンダーです。左右それぞれ20mmずつ拡幅することで3ナンバーサイズとなり、かわいらしかったS-FRの印象を大きく変えています。

 フロントには炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製の大型アンダースポイラーやカナードを装着。エンジンフードには冷却用の大きなエアアウトレットも設けられています。

 さらにリアには大型スポイラーを備え、サーキット走行でのダウンフォースを意識した本格的なエアロパーツを採用しました。

 一方で、丸型ヘッドライトなどS-FRらしい愛嬌のある表情は残されており、「かわいい」と「速そう」が共存する独特のスタイルとなっています。

 インテリアの基本的なレイアウトはベース車を踏襲しながら、室内はブラックを基調とし、イエローのステッチやアクセントカラーを配置。身体をしっかりと支えるバケットシートやスポーツ走行を意識したステアリングなどを備え、サーキットでの走行を想起させる仕立てとなっています。

大きく張り出した”オーバーフェンダー”が印象的!
大きく張り出した”オーバーフェンダー”が印象的!

 ベースとなったS-FRでは、フロントミッドシップのFRレイアウトと6速MTを採用するとされていました。

 一方、S-FR Racing Conceptについては、搭載エンジンの排気量や最高出力、最大トルクなど、パワートレインの詳細な数値スペックは公式には明らかにされませんでした。

 それでも、コンパクトなFRスポーツとして登場したS-FRに続き、レーシング仕様まで披露されたことで、当時は「市販化も近いのではないか」と期待する声が多く寄せられました。

 しかし、その後S-FRが市販車として登場することはなく、S-FR Racing Conceptもコンセプトモデルのままとなりました。

 それでも、全長4m前後のコンパクトなボディ、FRレイアウト、6速MTという組み合わせは、現在でもスポーツカー好きにとって魅力的に映るようです。

※ ※ ※

 そんなS-FR Racing Conceptについて、SNSではさまざまな反響が寄せられています。

 特に多いのが、市販化されなかったことを惜しむ声です。「これマジで欲しかった」「トヨタ史上、最も市販化してほしかった一台」「今見ても理想的なパッケージング」といったコメントが見られます。

 また、その小さなボディとFRレイアウトについても、「このサイズで後輪駆動なのが最高」「小さくて軽そうなFRは楽しそう」「6速MTで乗ってみたかった」と、純粋なスポーツカーとしての構成を評価する声が寄せられています。

 デザインについては、「可愛すぎる」「丸目なのにレーシング仕様になると急にカッコいい」「ロングノーズっぽいスタイルが今見ても新鮮」と、愛嬌のある顔つきと本格的なエアロの組み合わせを支持する声もあります。

 さらに、「このままで200万円台なら欲しい」「今の時代にこういう小型FRを出してほしい」「GR86よりさらに小さいスポーツカーがあったら面白そう」など、市販化をあらためて期待するコメントも見られました。

 発表から10年近くが経ってもなお話題に上るS-FR Racing Concept。それだけ多くのクルマ好きにとって、実現してほしかった小型スポーツカーだったといえそうです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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