3列シートを持つSUV、マツダ「CX-8」と日産「エクストレイル」を室内空間や燃費、価格を徹底比較
クロスオーバーSUV市場で販売台数2018年上半期No.1の日産「エクストレイル」と商品改良が発表されたばかりのマツダ「CX-8」を比較します。
3列シートのクロスオーバーSUVとして人気の2台
SUVの中に「クロスオーバー」というカテゴリーがあります。これはピックアップトラックをベースにして荷台にシェル(ハードトップ)を載せたワゴンとは違い、一般的な乗用車と同様にモノコック構造を持った「CUV(Crossover Utility Vehicle)」で、ステーションワゴンやコンパクトカーをベースに4WD化してSUVに発展させたものが該当します。
日産は2000年に『200万円の使える4駆』として初代「エクストレイル」を発売。翌年の2001年から2010年まで国内のSUVタイプ乗用車販売台数第1位の座を守り続けただけでなく、オフロードでの高い走破性をアピールして世界中でヒット商品になりました。現行モデルである3代目はルノーと共同開発した車体構造を採用し、新たに設定された3列シート車も加わり、昨今の主流であるオンロード向けのSUVとなっています。
対するマツダ「CX-8」は、海外向けモデルの「CX-9」の車台を流用し、国内向け3列シート・クロスオーバーSUV最上位モデルとして2017年に発売されました。なお、「CX-8」発売以前に国内のミニバン市場から、撤退を決めていました。
そのクロスオーバーSUV市場で販売台数2018年上半期No.1の人気となっているエクストレイルと、2018年10月25日に商品改良が発表され、新たなガソリンエンジンが搭載されたばかり(発売予定日は11月29日)の「CX-8」を比較してみたいと思います。
小回りきくのは「エクストレイル」室内空間は「CX-8」
オンロードユースが主のクロスオーバーSUVである「エクストレイル」と「CX-8」では、悪路走破性よりも市街地での扱いやすさも大切になるので、やはりボディサイズの比較から始めてみましょう。
「エクストレイル」は全長4690mm、全幅1820mm、全高1730mm、ホイールベース2930mm、最低地上高200mmで最小回転半径5.6mとなります。
「CX-8」は全長4900mm、全幅 1840m、全高1605mm、ホイールベース2610mm、最低地上高200mm、最小回転半径5.8mとなっています。
ボディサイズがひとまわり大きい「CX-8」は最小回転半径も大きくなり、「エクストレイル」の方が市街地での取り回しには有利になり、とくに駐車場では体感できそうです。
客室内寸法については、「エクストレイル」が長さ2005mm、幅1535mm、高さ1270mm、「CX-8」は長さ2690mm、幅1540mm、高さ1250mmで、全グレードともに3列シート7人/6人乗りの「CX-8」のほうが広くなっています。「エクストレイル」よりも3列目のシートに余裕があるでしょう。