人気SUVのトヨタ「C-HR」とホンダ「ヴェゼル」 室内空間や燃費に価格まで徹底比較
ここ数年で大きく需要を伸ばしている国内SUV市場。今回は、その中でも人気を集めるトヨタ「C-HR」とホンダ「ヴェゼル」を室内空間、燃費から価格まで徹底比較しました。
国内SUV市場で根強い人気を誇るトヨタ「C-HR」とホンダ「ヴェゼル」
クルマのカテゴリーに『SUV』があるのをご存知の方は多いと思いますが、それが何を指しているのか明確にとらえている方は少ないと思います。
SUVは「Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)」の略で、当初はピックアップトラックの荷台にシェル(ハードトップ)を載せた、国内だとトヨタ「ハイラックス・サーフ」などの娯楽用の車の呼び方でしたが、ビッグスリーもトラックの荷台にシェルを被せたワゴンをリリースし、アメリカで市民権を得て一気にSUVの呼び名が定着しました。
FRやFFの2輪駆動クロスオーバー車は「乗用車」扱いでSUVではないとするのが一般的になってきていますが、「ジープ型の4輪駆動車でワゴンとバン・トラックを含む(一部2WDを含む)」と日本自動車販売協会連合会の統計上で区分されていますので、実際には明確になっていません。
とはいえ、トヨタ「ハリアー」やホンダ「CR-V」のヒット以来、アウディやBMW、ポルシェまでSUVを販売し世界中で人気となっています。
現在、コンパクトSUVとして人気車種となっているトヨタ「C-HR」(2018年5月にマイナーチェンジ)とホンダ「ヴェゼル」(2018年2月にマイナーチェンジ)の2台が、2018年上半期販売台数で13位と14位に位置しており、ライバル同士と仮定して比較してみようと思います。
室内空間では「ヴェゼル」がリード
SUVは「スポーツ用多目的車」と表されることもありますので、コンパクトSUVと分類した場合には多目的であること、つまり悪路走破性に特化しているよりも市街地での扱いやすさが大切になりますので、やはりボディサイズの比較から始めてみましょう。
「C-HR」は全長4360mm、全幅1795mm、全高1550mm(ガソリン4WD車は1565mm)、ホイールベース2640mmで最小回転半径5.2m。
「ヴェゼル」は全長4330mm(HYBRID RS・Honda SENSING、RS・Honda SENSINGは4340mm)、全幅 1770mm(HYBRID RS・Honda SENSING、RS・Honda SENSINGは1790mm)、全高1605mm、ホイールベース2610mm、最小回転半径5.3m(HYBRIDS RSは5.5m)となっています。
「C-HR」の方が数センチほど大きいボディながらも、狭い道や駐車場などでは若干ですが小回りは利きそうです。ただし、大きな差ではないので、乗ってみて見切りの良さなども考慮したほうがいいでしょう。
客室内寸法については、「C-HR」が長さ1800mm、幅1455mm、高さ1210mm。「ヴェゼル」は長さ1930mm、幅1485mm、高さ1265mmなので、全高が高いこともありますが「ヴェゼル」のほうが広いです。さらに荷室の容量も「C-HR」は318L、「ヴェゼル」は「センタータンクレイアウト」の恩恵もあり393L(ともに5名乗車時)となっています。
総合して室内空間は「ヴェゼル」が有利です。