“560馬力”の「V8ツインターボ」エンジン搭載! 格安の「“5人乗り”スポーツセダン」に大注目! 日産「スカイライン400R」より安い“FRスポーツ”BMW「M5」中古モデルとは
日産「スカイライン400R」は、400馬力を超えるエンジンを搭載する高性能スポーツセダンです。一方、中古車市場に目を向けると、その新車価格を下回る予算で、560馬力を発揮するBMW「M5」のF10型も狙えます。どのようなモデルなのでしょうか。
初のターボを積んだ560馬力の「FRスポーツセダン」
BMWの高性能セダン「M5(エム・ファイブ)」の5代目にあたるF10型は、M5として初めてターボエンジンを採用したモデルです。最高出力560馬力のV型8気筒ツインターボを搭載し、日本での発売時の価格は1495万円でした。
そのF10型M5は、複数の大手中古車情報サイトで、2012年式から2013年式、走行距離6万km台から9万km台の個体が、車両本体価格(諸費用を除く)600万円以下で掲載されています。
2026年9月下旬時点では、諸費用を除く車両本体価格250万円台から300万円台の掲載例も見られます。
比較として、日産「スカイライン400R」の新車価格(消費税込、以下同)は649万5500円、トヨタ「GRカローラ」は6速MT車が568万円、8速AT車が598万円です。
新車価格と中古車の車両本体価格という違いはあるものの、F10型M5には、これら国産スポーツモデルの新車価格を大きく下回る価格で掲載される個体もあります。
M5の初代は1984年に登場し、「5シリーズ」をベースとするF10型はその第5世代にあたります。日本では2011年7月に受注が始まり、ハンドル位置は左右から選べました。
ボディサイズは、2012年10月以降のモデルで全長4920mm×全幅1890mm×全高1470mm、ホイールベースは2965mm、車両重量は1980kg。4ドア・5人乗りのセダンです。
外観には、大型のエアインテークを備えたフロントまわりや張り出したホイールアーチ、ディフューザーの左右に2本ずつ配置したテールパイプ、トランクリッド上のリアスポイラーといった専用デザインを採用。足元には19インチのMライトアロイホイールを履きます。
エンジンは排気量4.4リッターのV型8気筒ツインターボで、最高出力560馬力・最大トルク680Nmを発生。トランスミッションは7速のデュアルクラッチ式「M DCT Drivelogic」で、駆動方式はFR(後輪駆動)です。
後輪には、電子制御式多板クラッチを用いたLSD「Active M Differential(アクティブMディファレンシャル)」を備えます。
F10型のトピックとなるのが、M5初のターボエンジンです。先代のE60型は5リッターV型10気筒で最高出力507馬力でしたが、F10型のV8ターボは先代から最高出力が約10%、最大トルクが約30%向上。その一方で、燃料消費量とCO2排出量は30%以上削減されています。
欧州仕様の値で、0-100km/h加速は4.4秒、最高速度はリミッターにより250km/h(オプションのMドライバーズ・パッケージ装着時は305km/h)です。
燃費はEUテストサイクルで100kmあたり9.9リットル(約10.1km/L)、日本向けのJC08モード燃費は9.0km/Lとされていました。
2013年7月には、エンジンを575馬力仕様とし、Mカーボン・セラミック・ブレーキなどを備えた10台限定の「ナイトホーク(Nighthawk)」が発表されました。価格は1820万円で、全車左ハンドルです。

同年9月には改良が実施され、上下がカットされたライト・リングを備えるアダプティブLEDヘッドライトと、歩行者検知機能付きの「衝突回避・被害軽減ブレーキ」が標準装備となりました。
あわせて、最高出力を575馬力に高め、0-100km/h加速4.2秒(欧州仕様値)を実現する「コンペティション・パッケージ」もオプションで設定されています。ダンパーやスタビライザーの特性を変え、車高を10mm下げた専用サスペンションも含まれます。
このため2013年式には、改良前の“前期型”と改良後の“後期型”が混在します。装備内容が異なるので、検討する際は登録時期やヘッドライトの形状、コンペティション・パッケージの有無を確認したほうがいいでしょう。
※ ※ ※
新車のスカイライン400RやGRカローラも、高性能と日常での使いやすさを兼ね備えた魅力的な選択肢です。
いっぽう中古車まで視野を広げれば、それらの新車価格を下回る車両本体価格で、560馬力を発揮するF10型M5も狙えます。
4.4リッターV型8気筒ツインターボエンジンとFRを組み合わせた5人乗りスポーツセダンという、現行の国産スポーツモデルとは異なる選択肢があるのも中古車ならではです。
ただし、F10型M5は年式が進んでおり、2013年9月の改良前後で装備内容も異なります。購入時には登録時期や装備、整備履歴、車両の状態、支払総額などをしっかり確認したいところです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

































