400ccで「高性能4気筒エンジン」搭載! 直近で半世紀ぶり“オマージュモデル”も登場!? 当時“ライダー垂涎の的”になった名車ホンダ「CB400フォア」を振り返る
1974年に新登場となったホンダ「CB400フォア」は、ミドルクラスに投入されたカフェレーサースタイルが特徴です。国内では免許制度などに翻弄されつつ、「排気量400ccクラスで4気筒」という形式を確立し、伝説のバイクとなりました。
カフェレーサースタイルに“集合マフラー”のインパクト!!
フォルクワーゲンの初代ゴルフが発売された1974年は、日本では山口百恵さんのヒット曲「ひと夏の経験」が流れていました。
現在では国内外の多くのメーカーが4気筒エンジンを搭載する大型バイクを発売し、ポピュラーな存在となっていますが、1970年代は高性能の象徴とも言えるホンダの4気筒エンジンが、ライダー達の垂涎の的でした。
ホンダは1969年に発売した「CB750フォア」以来、各排気量に4気筒エンジン車を展開してきました。各車の後方に伸びる4本マフラーは、雄々しいマシンの象徴のようでした。
ところが、1974年に発売した「CB400フォア」には、全く新しいスタイリングが与えられました。
欧米では短めのハンドルにバックステップという前傾ポジションのスポーツバイクが流行しており、この頃からバイクメーカーも「カフェレーサー」と呼ばれるカスタムシーンを意識したモデルを市場に投入し始めます。
そんな時代に誕生した「CB400フォア」は、並列4気筒エンジンに集合マフラーを装備し、動力性能でもデザインでも、新鮮な驚きを当時のライダーに提供したのです。

「CB750フォア」と同様のSOHCを採用するエンジンは、最高出力37ps/8500rpmを発揮しました。4つの強制開閉キャブレターから吸入された混合気は、燃焼した後に美しくメッキされた綺麗なカーブを描く4本のエキゾーストパイプを経て、1本のマフラー部分に集合されて排気されます。
出力向上と消音効果、さらに軽量化という、バイクに求められる技術的難問の答えは、ホンダならではの「4 into 1」と呼ばれる高効率集合排気システムとなりました。
結果的にその集合マフラーの機能美は「CB400フォア」の個性を強く印象づけることになり、その時代に走っていたライダー達に今でも根強く愛好されています。
また2026年発売となる新型「CB400スーパーフォアEクラッチ」にも、「CB400フォア」をオマージュしたかのような美しいエキゾーストパイプが採用されています。
そんな歴史を築いたホンダ「CB400フォア」(1974年)の当時の販売価格は32万7000円です。
【主要諸元】
エンジン種類:空冷4ストローク直列4気筒SOHC8バルブ(1気筒あたり2バルブ)
総排気量:408cc
最高出力:37ps/8500rpm
最大トルク:3.2kg-m/7500rpm
全長×全幅×全高:2050×705×1040mm
始動方式:セル/キック併用
車両重量:183kg
燃料タンク容量:14L
フレーム形式:セミダブルクレードル
タイヤサイズ(F):3.00S18-4PR
タイヤサイズ(R):3.50S18-4PR
【取材協力】
ホンダコレクションホール(栃木県/モビリティリゾートもてぎ内)
Writer: 柴田直行
カメラマン。80年代のブームに乗じてバイク雑誌業界へ。前半の20年はモトクロス専門誌「ダートクール」を立ち上げアメリカでレースを撮影。後半の20年は多数のバイクメディアでインプレからツーリング、カスタムまでバイクライフ全般を撮影。休日は愛車のホンダ「GB350」でのんびりライディングを楽しむ。日本レース写真家協会会員












