ジムニー、Gクラスに続き「Jeepラングラー」も11年ぶり全面刷新 なぜ今年は本格四駆車が発売ラッシュ? クロカン4WDの新時代へ

旧型のようなヘビーデューティな雰囲気は薄れたが「Jeep」らしさは失われていない

 デザインですが、新型ラングラーは従来型よりもSUV調のデザインとなりました。マスクは本格的に民生化されたJeepの源流である、CJ-5を意識した造形となっています。ボンネットは、旧型ラングラーの特別仕様車に装着されていたようなエアアウトレットとパワーバルジが付いたデザインを採用しています。

新型「Jeepラングラー」のサイドスタイリング

 またサイドのウエストラインには、ランドローバー「ディフェンダー」のようなアクセントラインが追加され、リアサイドは良くも悪くもディフェンダーやGクラスのような雰囲気になりました。

 前後バンパーの意匠もより立体的な造形で、ラグジュアリーな雰囲気を演出。フロントウインドウが5.8度寝かされたことも、フォルムのエレガンスさに寄与しているのではないでしょうか。フロントウインドウを倒した時のキャッチやボンネットフードキャッチの造形も現代的で、品質も大幅にアップしています。

 旧型ラングラーのようなヘビーデュ?ティな雰囲気は薄れましたが、Jeepらしさは失われていません。バンパーの取り付けや配線の取り回し、樹脂パーツの質感など、細かい部分でのクオリティがアップしているところは、旧型ユーザーとして素直に羨ましいと感じられる部分でした。

 非常に驚かされたのは、ドアの開閉フィーリング。旧型ラングラーのドアはハンドルボタンからフィーリングがしぶく、ラッチも硬くて、とにかく開け閉めが大変です。ドアを叩きつけるように閉めないと、半ドア警告灯が点いてしまうことも珍しくありません。それがまるで軽自動車のように軽く開閉できるようになったのは、衝撃的でした。

 その秘密はボディ全体に実施された大幅な軽量化。アルミ材やマグネシウムを惜しむことなく使い、車両全体で70kgの軽量化に成功(新旧のラングラー「アンリミテッド・スポーツ」で比較)。ドア4枚では、15kgも軽くなっているということですから、この開閉フィーリングは当然です。ヒンジが追加されて、ドアが半分の位置で止まるようになったのも悔しいポイントです。

 内装のデザインは、いかにもイマドキのSUVになり、昔からJeepを見てきた人間としては素直に肯定できないところもありますが、インターフェイスの使いやすさは旧型よりも格段に向上しています。気に入ったのはステアリングホイールの取り付け角度。従来型はダッシュボードにほぼ平行で取り付けられており、回す時に手首が痛くなることも。新型はドライバーが操作しすいように適正な角度が付けられており、調整機構もチルトに加えてテレスコピックが採用されました。

 これで、様々な体格の人にフィットしやすくなり、中でも女性は非常に運転しやすくなるのではないでしょうか。

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