トヨタ「“新型”ちいさなランクル」発売で“注文殺到”! 今では「納期未定です」状態に! 問合せも絶えない「第四のランクル」 新型ランクルFJ 発売約2か月後の現状とは?
2026年5月14日、トヨタ「ランドクルーザー」シリーズの新たな仲間となる新型「ランドクルーザーFJ」が正式に発表・発売されました。ユーザーからの反響と現在の納期について、首都圏のトヨタディーラーに問い合わせてみました。
納期未定の状態にあるトヨタ「ランクルFJ」
2025年10月29日から11月9日にかけて(一般公開は10月31日から)東京ビッグサイトで開催された「ジャパンモビリティショー2025」。
数多くの話題をさらったトヨタグループのブースにおいて、常に多くの来場者に囲まれている展示車がありました。
それこそが、トヨタの新型「ランドクルーザーFJ(以下、ランクルFJ)」のプロトタイプです。
ランドクルーザー250シリーズで原点回帰したことを機に「もっと多くのユーザーにランクルを楽しんでほしい」という思いを込め、「信頼性・耐久性・悪路走破性」に、自分らしく楽しむ自由「Freedom&Joy」という新たな価値を提供するために作られたモデルがランクルFJなのです。
開発コンセプトに掲げられた「Freedom&Joy」は、ユーザーひとりひとりが多様なライフスタイルの中で自由に移動し、人生を豊かに彩るパートナーとなることを意味しています。
同モデルが登場する前まで、ランドクルーザーシリーズはフラッグシップの「300」、質実剛健な「70」、中核モデルの「250」という3つのラインナップで構成されていました。
そこへ追加されたのが「もっと気軽にランクルを楽しんでほしい」という狙いのもと、日常での扱いやすさとオフローダーとしての性能を両立させた「ランクルFJ」です。
ランクルFJのボディサイズは、全長4575mm×全幅1855mm×全高1960mm、ホイールベースは2580mmです。
ここでランドクルーザーファミリーのボディサイズを確認してみましょう。
ランドクルーザー300のボディサイズは、全長4985mm×全幅1980mm×全高1925mm、ホイールベースは2850mm。
ランドクルーザー70のボディサイズは、全長4890mm×全幅1870mm×全高1920mm、ホイールベースは2730mm。
ランドクルーザー250のボディサイズは、全長4925mm×全幅1980mm×全高1925mm、ホイールベースは2850mmです。
特にランドクルーザー300とランドクルーザー250の大きさが際立っています。
ランクルFJは、兄貴分のランドクルーザー250と比較すると、全長で350mm、全幅で125mm、ホイールベースは270mm短くなっています。
最小回転半径も5.5mに抑えられており、ランクル250の6mと比べても取り回し性は大幅に向上しています。
街中での取り回しやすさはもちろん、狭いオフロードでの機動性も確保されています。
骨格には、最新の「GA-F」プラットフォームではなく、ピックアップトラックのハイラックスなどで実績のある「IMV」プラットフォームを採用しています。
ランドクルーザー伝統の強靭なラダーフレーム構造に加え、最低地上高は240mmを確保しています。
悪路走破性についても、ランクルとしての基準を満たすべく設計され、地上高やアプローチアングルは「250」と同等、路面とリアバンパーの干渉の指標となるデパーチャーアングルについては「250」比でプラス15度を確保しました。
また、サスペンションにはフロントにダブルウィッシュボーン式、リアに4リンクリジット式を採用。
タイヤの浮きづらさを示すホイールアーティキュレーションは「70」に匹敵する水準となっており、デコボコの激しい路面でも安定した走行を可能にしています。
パワートレーンには、最高出力120kW(163馬力)、最大トルク246Nmを発揮する2.7リッターガソリンエンジンと、6速AT(6 Super ECT)を組み合わせます。
気になる燃費性能は、現代のクルマとしては控えめな、WLTCモードで8.7km/Lです。

そのほか、オフロード走行を支援する機能も充実しています。
急な坂道を安定して下るためのダウンヒルアシストコントロール(DAC)や、登坂発進時の後退を抑えるヒルスタートアシストコントロール(HAC)、駆動力を適切に分配する電動リアデフロックといった電子制御システムが、ドライバーの安心感を支えます。
また、フロントおよびリアのコーナーバンパーは取り外し可能な分割タイプとなっており、損傷時には該当部分のみ交換できるため修理性も高めています。
使い勝手も重視されています。
2列シート・5人乗りで、6:4分割可倒式リアシートを採用しており、シートを使用した状態でも荷室容量795Lという大容量のラゲージスペースを実現しました。
あえてユーザーが自由にカスタマイズできる余白を残しているので、自分好みにカスタムを楽しめる純正パーツも用意されており、サードパーティー製のものを含めると、カスタマイズ次第でオーナーのこだわりや個性を主張できそうです。
なお、ランクルFJの生産はタイのバンポー工場で行われるため、日本では輸入車扱いです。
グレード展開はVXの1グレードのみとなり、車両本体価格は450万100円(消費税込)です。
デビュー前から話題沸騰のランクルFJですが、その後の状況について7月上旬に首都圏にあるトヨタディーラーに問い合わせてみました。
「注目度の高いモデルですが、海外(タイ)から日本に運ばれてくる輸入車なのでどうしても台数が限られてしまうんです。
ご納期に関しては、受注停止ではありませんが『未定』とお伝えしております。
この『未定』とは、ご納車の時期が見通せない状況です。
いったん、ご注文いただいて、枠を確保できたら正式にご商談……という形になります」。
今回、他のトヨタディーラーにも問い合わせてみました。
「連日、『注文可能か』といったお問い合わせをいただいております。
なかには『展示車を譲ってもらえないか』といったご相談もありました。
ご納期については具体的な時期が申し上げられない『納期未定』の状態です。
先日までKINTOの注文枠があったのですが、こちらも受注停止となり、再開は未定となっています。
あとは……キャンセル待ちにエントリーしていただく方法もございます」。
※ ※ ※
中古車市場にもほとんど流通していないランクルFJ。しかも、流通している個体のすべてがいわゆる「プレ値」です。
定価のランクルFJを即納するのはほぼ不可能な状態にあります。正攻法でキャンセル待ちを狙って、注文の列に並んでおくのが良さそうです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。




































































