全長4.3m! 日産が新型「“5人乗り”小さなSUV」発表! “最安モデル”も「ハイブリッド&運転アシスト」搭載でコスパ最高! クールな“黒顔”デザインも魅力の「賢い選択」新型キックスX“シンプル仕様”に注目!
新型キックスのラインナップには、299万9700円と300万円を切る最廉価グレード「X シンプルパッケージ」が設定されています。プロパイロットをはじめ充実した先進安全装備を全車標準装備しながら、この価格を実現した背景について紹介します。
現代のライフスタイルに合った「合理的な選択」
日産が2026年6月17日に発表した新型キックスのラインナップには、299万9700円(価格は消費税込、以下同)と300万円を切る最廉価グレード「X シンプルパッケージ(以下、X シンプルPKG)」が設定されています。
まず確認しておきたいのは、X シンプルPKGを含む新型キックス全グレードに共通して搭載される装備の充実ぶりです。
パワートレインは、日本初搭載となる「第3世代e-POWER」を全車に採用しており、WLTCモード燃費は最大25.7km/L(2WD)を実現しています。
先進安全装備としては、高速道路での運転を支援する「プロパイロット」、車線逸脱防止支援システム(インテリジェント LI)、車線逸脱警報(LDW)、インテリジェントエマージェンシーブレーキ、踏み間違い衝突防止アシストなどを標準装備です。
外装・内装面でもLEDヘッドランプ、LEDデイタイムランニングランプ、アルミホイール、電動格納式ドアミラー、電動パーキングブレーキ(オートブレーキホールド付)、ドライブモードセレクターなどが全車に備わっています。
全長4365mm×全幅1800mm×全高1610-1615mmと比較的コンパクトなボディサイズながら、後席や荷室空間も十分に確保されているあたりも、グレードに関わらず新型キックス全車で共通している美点といえます。
最上級グレード「G」のみ、車体下部やフェンダー回りにグロスブラックの上質な塗装が施されますが、それ以外のグレードにはスニーカーソールから着想を得たディンプル(ポリゴン)パターンが採用されており、「むしろこちらのほうがオシャレ」と好感を抱くユーザーも多そうです。
総じて、最廉価グレードとは思えない基礎装備の充実度で、ライバル車と比較しても見劣りしない内容といえます。

では、新型キックスの最上級グレードG(389万8400円/2WD)との「89万8700円」という価格差はどこに生じるのでしょうか。
X シンプルPKGで省かれているのは、大きく二つの方向性に整理できます。
ひとつはインフォテインメント系です。
上位グレードに設定される「NissanConnectインフォテインメントシステム」や車載通信ユニット、SOSコール、プロパイロット緊急停止支援システムなどは、X シンプルPKGではメーカーオプションとして選ぶことすらできません。
唯一追加できるのはディーラー装着のディスプレイオーディオかナビゲーションのみで、かなり割り切った設定となっています。
もうひとつは上位グレード専用の快適装備です。
最上級Gに備わる19インチアルミホイール、運転席パワーシート、ワイヤレス充電器、パノラミックガラスルーフ、アラウンドビューモニター、後側方衝突防止支援システム(BSI)などは非搭載です(17インチのアルミホイールはG以外の全車で標準装備)。
さらにX シンプルPKGの場合、ボディカラーの選択肢も「ダークメタルグレー」の1色のみと割り切っています。白や黒でなくグレーを標準色に据えた点には、日産のデザインへのこだわりを感じずにはいられませんが、ともあれ1色しか選べません。
スマートフォンのナビアプリは、渋滞情報を踏まえたルート案内も容易にこなし、音楽もストリーミングサービスが主流となった今、高価な純正ナビやインフォテインメントシステムを必要と感じないユーザーは確実に増えています。
X シンプルPKGは、こうしたスマホ活用派に向けた設計と見ることができるでしょう。
ライバルとの比較では、ホンダ「ヴェゼル」のハイブリッド最安モデル「e:HEV X」(2WD)が299万8000円、トヨタ「カローラクロス ハイブリッド G」(2WD)が276万円と、新型キックスX シンプルPKGが飛び抜けて安いわけではありません。
しかしプロパイロットや第3世代e-POWERといった最新技術を標準で手に入れながら、300万円を切る価格は、装備の取捨選択の結果として十分に納得感がありますし、ライバルに一歩以上の大きな差をつけている状態です。
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総評すると、新型キックス X シンプルPKGは、価格を下げるために装備を削った廉価版ではなく、クルマとしての本質的な価値、つまりはデザイン・走行性能・安全性を犠牲にせず、スマートフォンで代替可能な部分を潔く省いた現代的なグレードです。
SNSなどでは「レンタカー仕様」などと揶揄されることもありますが、「必要なものだけを選ぶ」という価値観を持つユーザーにとって、むしろ最良の選択肢になるかもしれません。
Writer: 赤羽馬
金融業・自動車ディーラー営業マンを経て、ライターとして独立。幼少期からの自動車カタログ収集癖あり。エンドユーザーに役立つ話や経済・金融とクルマに関する情報を発信中。



































































