「やめてぇぇ!!」 停止したクルマで「ハンドルぐるぐる」は絶対NG! パワステだから大丈夫…は勘違い! 大切なクルマの“寿命”をジワジワ縮める「ハンドル据え切り」の回避方法!

クルマが動いていない状態でステアリングを操作する「据え切り」行為。実はこの何気ない行為は、車体に目に見えない負担を蓄積させてしまいます。

停止したクルマで「ハンドルぐるぐる」は絶対NG!

 日常的にクルマを運転していると、ショッピングモールの狭い駐車場などでクルマを停める際、車体が完全に停止した状態でハンドルをぐるぐると回してしまうことがあるかもしれません。

 このように、クルマが動いていない状態でステアリングを操作する行為は、一般的に「据え切り」と呼ばれています。

 少しでも小回りを利かせたい場面や、駐車の切り替え紙などでは非常に便利な操作ですが、実はこの何気ない行為が、車体に目に見えない負担を蓄積させてしまうのです。

 クルマが完全に停止しているとき、タイヤと路面の間には非常に強い摩擦力が発生しています。

 その状態で無理やりタイヤの向きを変えようとすれば、当然ながらタイヤの接地面がアスファルトなどに強く擦り付けられ、ゴムの摩耗を早める原因となります。

 影響はそれだけにとどまらず、ハンドルの回転をタイヤに伝えるステアリングギアボックスや、タイロッド、サスペンションの可動部など、足回りの金属部品全体に大きなねじれの力が加わります。

 とくに重量のあるミニバンや、太いタイヤを装着しているクルマほど、その物理的な抵抗は増大します。

停止したクルマで「ハンドルぐるぐる」は絶対NG!
停止したクルマで「ハンドルぐるぐる」は絶対NG!

 インターネット上でも、この行為について「教習所で駐車の仕方を教わったとき、据え切りはなるべく控えた方が良いと言われた記憶がある」「タイヤがキシキシ鳴って削れてる感じが心臓に悪い」といった、クルマへのダメージを心配する声がしばしば見受けられます。

 一方で、現代のクルマの多くには電動パワーステアリング、いわゆるパワステが標準装備されているため、ドライバー自身は指一本でも回せるほど軽い力で操作できてしまいます。

 そのためユーザーの反響のなかには、「昔のパワステがない時代ならともかく今のクルマは頑丈だから気にしなくて良いのでは?」「借りてる駐車場が狭すぎて据え切りしないと絶対に駐車できない!」といった現実的な意見も少なくありません。

 確かに、現代のクルマは部品の強度も向上しており、数回据え切りをしたからといってその場ですぐに故障するようなことはありません。

 しかし、ドライバーがハンドルの重さを感じていないだけで、路面とタイヤの間に生じる物理的な摩擦抵抗が消えてなくなったわけではないのです。

 パワステのモーターがドライバーの代わりに強大な力でタイヤを擦り付けている状態であり、長期的に繰り返せば、モーター自体や周囲の機構への負荷は避けられません。

 こうしたクルマへのダメージを最小限に抑えるための有効な対策は、ほんのわずかでも車体を動かしながらハンドルを切るという習慣をつけることです。

 AT(オートマチック)車であれば、ブレーキペダルを少しだけ緩めてクリープ現象を利用し、クルマがじわじわと前後に動いている状態でステアリングを回すのが理想的。

 タイヤが回転していれば、路面との摩擦抵抗は劇的に減少し、足回りやステアリング機構への負担は大幅に軽減されます。

 もちろん、極端に狭いスペースなど、どうしても停止状態で操作しなければ切り抜けられない場面は存在します。

 しかし、基本的にはクルマが動いているときに操作するという意識を持つだけで、部品の消耗を防ぎ、愛車の寿命を延ばすことに繋がります。

 毎日のちょっとした運転操作を見直すことが、長く安全にクルマに乗り続けるためのトラブル予防策と言えるでしょう。

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Writer: くるまのニュース編集部

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