「アルファードモデリスタコンセプト」のサウンドを「OTOTEN2026」で体験! パイオニアとのコラボで演出された「五感に響く」世界観
一般社団法人日本オーディオ協会が主催する国内最大級のオーディオとホームシアターの祭典である「OTOTEN 2026」が、東京国際フォーラム(東京都千代田区)で2026年6月19から21日の3日間にわたって開催されました。
見た目だけじゃなく車室空間までも演出する「アルファード モデリスタ コンセプト」
一般社団法人日本オーディオ協会が主催する国内最大級のオーディオとホームシアターの祭典である「OTOTEN 2026」が、2026年6月19日から21日に東京国際フォーラム(東京都千代田区)で開催されました。
年を追うごとに盛り上がりをみせる本イベントは、今年から例年の土日2日に加えて、金曜午後から合わせて3日間開催となり、音にこだわりをみせるファンが平日から多く集まっていました。
ガラス棟B1Fには3台のデモカーが展示されており、そのなかの1台「アルファードモデリスタコンセプト」を実際に体験してきました。

トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(MODELLISTA)が持ち込んだ「アルファード モデリスタ コンセプト」は、2026年1月に開催されたオートサロン2026の会場で公開された車両そのもので、コンセプトカーに実際に乗り込んで音を体験できるという非常に貴重な機会となっていました。
光を演出した外装や白を基調としドアパネルには石を用いたパネルを施すなど見た目は1月に展示されていたものと同じですが、肝心のオーディオシステムには大きな変更点が施されています。
そのひとつがスピーカー周辺の物理的な改良です。ドアトリムのスピーカーグリルを加工して音の抜けを改善したほか、従来はダッシュボード奥に配置されていたツイーターをAピラーへ埋め込み式で移設。これに合わせてDSP(デジタルシグナルプロセッサー)のセッティングも全面的に見直されたといいます。
一般的なカーオーディオの世界では、運転席を中心とした“特等席”を作り込む考え方もありますが、このアルファードでは乗員全員が「全席で快適な音響空間を実現すること」を重視。開発時には「全席で80点以上」、さらに今回のOTOTEN展示に向けては「全席で90点を目指す」という目標を掲げて音作りが行われたそうです。
搭載されているユニットの多くが市販品や過去に市販されていた製品で構成されていることにも注目です。
今回のモデリスタのコンセプトカーはパイオニアの製品が用いられていますが、一部には海外向けモデルや生産終了品も含まれるものの、基本的には特別なワンオフ品はなく「手の届く範囲のユニットを適切に使いこなせば、ここまでの音響空間を実現できる」という提案でもあります。
また、スピーカー数にも開発陣の考え方が表れています。
純正アルファードでは標準仕様で10スピーカー、JBLプレミアムサウンドシステムでは14スピーカーを採用していますが、このコンセプトカーは9スピーカー構成。単純に数を増やすのではなく、それぞれのユニットを最適な位置へ配置し、DSP制御と組み合わせてセッティングに入念な時間をかけて作り込むことを重視しているとのことでした。
すべての席で「快適な空間を演出」するコンセプトに納得!「聴き疲れ」しない耳当たりの良さ
実際に、運転席に加えて、後席でもそのモデリスタとパイオニアの音作りの空間を体験することができました。
「できるだけ皆さんがよく聴いている最新のサウンドで、その違いや演出をより実感してほしい」ということで用意されていた7つの試聴曲のなかで選択したのは、米津玄師&宇多田ヒカルの「JANE DOE」、RADWIMPSの「すずめ(feat.十明)」、HUNTR/Xの「Golden」の3つです。

実際に試聴してみると、最初にまず感じたのは音の広がりです。
音が特定のスピーカーから鳴っているのではなく、車内全体を自然に満たしていくような印象で、ボーカルは前方に自然に定位しながらも、どの座席に座っても違和感なく音楽を楽しめるチューニングが施されていました。フロントガラスの向こう側にステージが広がるような感覚は、ピラーへのツイーター移設という物理的な改善も大きく影響を与えていそうです。
また大きな音量で聞いていても「耳当たり」がとても柔らかい印象で、各スピーカーもしっかりと時間をかけてエージングが施された印象があり、この音響セッティングにもっていくまでに多く時間をかけて調整されているんだろうなと実感できました。
このような試聴体験は「1人数分」という時間枠が中心となり、この限られた時間のなかでより強いインパクトを与えるようなセッティングにはあえてせず、移動空間をより快適なものにする、どの席に座りながらこのまま何時間移動しても疲れないという、車両のコンセプトにまさに見合ったサウンドセッティングがおこなわれていることを体感することができました。
これまでもモデリスタはパイオニア製オーディオ商品の取り扱いを進めてきましたが、ブランドとして「音」の価値をさらに高めたいという思いから、このコンセプトモデルが誕生したといいます。
さらに今後は、このコンセプトで得られたノウハウを活用し、より現実的な価格帯の量産モデルへの展開など、さまざまな方向性を視野にいれて開発が進められているとのこと。
エアロパーツブランドとして知られるモデリスタですが、現在は光や香り、そして音といった要素を組み合わせながら、車内空間そのものの価値向上に取り組んでいます。
2027年にはモデリスタのブランド30周年という節目を迎えるということもあり、今後どのような提案をみせてくれるか期待したいところです。
Writer: くるまのニュース編集部
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