「320馬力超え」の2リッター“ハリケーン”ターボ搭載! 新型「“最強”カクカクSUV」発表! ジムニー超え「地上高」の「本格モデル」! ジープ「グランドチェロキー」に“新モデル”米国で登場
ジープは2027年型「グランドチェロキー」のラインナップに、最も走破性が高いとする「トレイルホーク」と上質な「オーバーランド」を復活させると発表しました。性格の異なる2台は、どのようなモデルなのでしょうか。
“最も走破性が高い”グレードが新エンジンで復活
ジープは2026年6月15日(現地時間)、「グランドチェロキー」の2027年型に、2つの注目グレードを復活させると発表しました。
ひとつはオフロード性能を突き詰めた「トレイルホーク」、もうひとつは悪路走破性と上質さを両立した“オールラウンダー”「オーバーランド」です。
グランドチェロキーは、ジープを代表するSUVです。ジープのボブ・ブロダードルフCEOは「グランドチェロキーはジープブランドの礎」と述べています。
今回の2台は、刷新された新型グランドチェロキーのデビューに続いて登場します。なかでもトレイルホークは、グランドチェロキーのラインナップで最も走破性が高いグレードと位置づけられ、2013年の初登場以来、最もオフロード志向の強いモデルとして歩んできました。
2027年型では、パワートレインに大きな変化があります。新たに2リッター直4ターボの「ハリケーン 4 ターボ(Hurricane 4 Turbo)」エンジンを搭載し、8速ATと組み合わせて最高出力328ps・最大トルク450Nmを発生します。
最大トルクは3000rpmで発揮され、従来のガソリン仕様のトレイルホークと比べてレスポンスが高められたといいます。8速ATとトルクコンバーターの働きで、過酷なオフロードでも優れたクロール性能を発揮します。
なおハリケーン 4 ターボは、タービュレント ジェット イグニッション(Turbulent Jet Ignition)を量産規模で本格採用した業界初のエンジンと説明されています。
オフロード装備も充実しています。2速トランスファー付きの「Quadra-Trac II」4×4システム、Rockモードを備えた「Selec-Terrain」トラクションコントロール、電子制御セミアクティブダンピング付きの「Quadra-Lift」エアサスペンションなどを搭載します。

さらに、リア電子制御LSD、エンジン、トランスミッション、トランスファーケース、サスペンション部品、燃料タンクを守る6枚の高張力鋼スキッドプレート、タイヤの進行方向を表示しリアカメラウォッシャーも備える統合型「TrailCam」オフロードカメラも装備します。
タイヤは30.5インチのグッドイヤー テリトリー オールテレーンを採用。これらの組み合わせにより、最大11.4インチ(約290mm)という同クラス最高の最低地上高を確保しています。これはスズキ「ジムニー」(最低地上高205mm)を大幅に超える値です。
アプローチアングル36度、ブレークオーバーアングル24.4度、デパーチャーアングル30.3度といずれもクラス最高で、ジープの「Trail Rated」バッジを装着します。これは、トラクションや渡河性能、取り回し、アーティキュレーション、最低地上高などの項目で検証されるものです。
また、車両の挙動やピッチ、ロール、「Selec-Terrain(走行モード切り替えシステム)」の管理状況、サスペンション設定などを表示するオフロードページも備えます。けん引能力はクラス最高の最大6200ポンド(約2.8トン)を維持し、トレーラートウパッケージが標準で備わります。
エクステリアは、アプローチアングル向上のために最適化したフロントフェイスに、レッドのトウフックや赤い「Trailhawk」ディテール入りのマットブラックフードデカール、18インチのグラナイトクリスタルホイールなどを採用します。
インテリアはグローバルブラックのナッパレザーシートにレッドのアクセントステッチをあしらい、12.3インチのインフォテインメントディスプレイを備えます。
いっぽうのオーバーランドは、ジープが「オリジナルの万能型オフロードSUVパッケージ」と表現するグレードです。25年前の登場以来、悪路走破性とプレミアムな装備を両立させてきました。
オーバーランドは、2速トランスファー付きの「Quadra-Trac II」やクラス唯一の「Quadra-Lift」エアサスペンション、ヒルディセントコントロール、セミアクティブダンピングなどを備えながら、より上質な仕立てを特徴としています。
エクステリアは専用のフロントデザインに、ブライトトウフック、ブラック塗装のロアボディ、21インチのマシンフェイスホイールを採用。ボディ同色ルーフや「シルバーシルク」のアクセントで、他グレードと差別化を図っています。
インテリアはナッパレザーシートを標準とし、フロントシートバックには「Overland」のエンボス加工を施しました。前席は加熱・換気機能付きで、後席にもシートヒーターを備えます。
さらに、サテンクロームの「An-Teak」アクセントとリキッドクロームの加飾を組み合わせ、ラギッドかつプレミアムな仕立てとしています。オーバーランドには、ウォッシャー付きの360度サラウンドビューカメラやオフロードページも標準装備されます。
価格は、トレイルホーク、オーバーランドともに、今後公表される予定です。トレイルホークは2026年後半にディーラーへ到着する見込みで、オーバーランドも同じ時期にラインナップへ加わります。生産は、ミシガン州にあるステランティスのデトロイト アセンブリー コンプレックス・マックで行われます。
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2027年型グランドチェロキーには、ハリケーン 4 ターボを搭載して復活するトレイルホークと、上質さと悪路対応力を両立するオーバーランドが加わります。方向性の異なる2グレードの復帰により、グランドチェロキーの選択肢はさらに広がります。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。















