クルマの維持費はいくら? 若者のクルマ離れの原因は… リアルな声も聞いてみた
クルマを所有するときにかかるお金は車両代金だけではありません。買うとき、持ち続けるとき、走るとき、の3段階に渡ってお金はかかります。税金の負担ばかりが大きいようにも言われていますが、税金以外の費用も高額なものがあります。
車両代金以外に税金、保険、燃料代、整備費などがかかる
クルマを持ちたいとなったとき、かかるお金は車両代金だけではありません。買うとき、持ち続けるとき、走るとき、の3段階に渡ってお金はかかります。クルマメーカーの業界団体、日本自動車工業会が税制の簡素化や負担軽減の提言を行なっていることから、税負担ばかりが大きいようにも思いますが、じつは税金以外の費用もばかになりません。
2年ごとの車検にかかる整備費用をはじめ、燃料費の他、とくに若い年齢ほど負担の大きい任意保険の存在も大きなものとなっています。
クルマを買おうとなったときにかかる税金は、消費税はもちろんのこと、新車や比較的新しい中古車なら自動車取得税がかかります。新車にはリサイクル料もかかります。
さらに、自動車税(軽自動車は軽自動車税)、重量税、いわゆる強制保険である自賠責保険が、買ったタイミングで変動しますが一定期間分かかります。
これらは通常、クルマを買うときにお店にまとめて払うため「諸費用」のなかに含まれてしまうことが多いです。諸費用の中にはこのほかにナンバープレートを付けて乗れるようにしてくれる、登録のための費用や登録手続きを代行する販売店の手数料も含まれます。
なお、自動車取得税については新車でエコカー減税対象車なら、免税か減免で負担が軽くなることがあるほか、年数の経った中古車では取得税がかからない場合もあります。
ここで一例として、販売台数でトップの日産「ノート」の「e-POWER」ではなく、ガソリンエンジンの廉価グレード「S」(2WD)で、新車を買った場合の費用をシミュレーションしようと思います。
「ノート S」の車両本体価格は消費税込142万1280円で、フロアマットやバイザーなどまとめたオプションのベーシックパック5万631円を加えた『147万1911円』が「商品」の値段となります。
それに加えて、必ずかかる費用は以下のとおりです。
・自動車取得税 (エコカー減税含あり) 2万8400円
・自動車重量税(エコカー減税あり) 1万6800円
・自賠責保険 3万6780円
・自動車税(10月登録の場合) 1万4300円
・リサイクル費用 8480円
合計『10万4760円』さらに販売店の手数料等として、
・登録の登録諸費用(日産のウェブサイトによる参考価格、消費税込) 『4万9299円』
これらと車両本体価格とオプションを足した合計が『162万5970円』となります。実際にはもう少しオプションを追加したり、逆に値引きがあったりして金額は上下します。
また、販売台数を「ノート」と競っているトヨタ「アクア」はハイブリッドカーのため、車両本体価格は178万5240円からと高くなりますが、エコカー減税の幅が広がるため、諸費用が若干安くなります。
100万円台のベーシックカーでは車両本体価格にプラス15万円から20万円がかかると思っているとよいでしょう。