クルマの維持費はいくら? 若者のクルマ離れの原因は… リアルな声も聞いてみた

任意保険は絶対必要、しかし若年層は高額に

 自動車にはふたつの保険があります。ひとつは強制保険とも呼ばれる『自賠責保険』。これはクルマを買うときや車検時に入るので、個別に払っている意識は薄いです。そしてもうひとつは『任意保険』です。その名のとおり任意ですが、自賠責保険ではカバーできない範囲を受け持ち、絶対に加入は必要と言い切れるほど重要です。

 自賠責保険は事故相手に対して傷害が120万円、死亡が3000万円まで払ってくれるのですが、実際には不十分です。物を壊しても保険金が出ないため、相手のクルマや信号機などの設備を壊した場合、修理代を払うには任意保険が必要です。

 任意保険の保険料は運転者の年齢、車種、車両保険の有無などで大きく変わってきます。30歳代の人なら初めて保険に入る場合でもそれほど負担が大きくないですが、20歳以下の若年者の保険料は非常に高いです。ネット申込みの自動車保険でも年間20万円近くかかることもあります。

保有し続けるだけでお金がかかる

 携帯電話でいうところの基本料金のようなものが自動車税です。例えば前述の日産「ノート S」の場合、年間3万4500円で毎年5月に徴収されます。

 さらに、車検のたびに2年分の重量税と自賠責保険がかかります。重量税はエコカーなので1万5000円。自賠責保険は2万5830円です。車検にはこのほか車検整備代や検査料がかかり、全く部品交換がない状態で、かつ安い車検業者を選んでも2万5000円程度はかかり、消耗品をしっかりと交換したり、修理が必要なところを直せばもっとお金がかかります。それで車検時の支払い額は重量税や自賠責保険を含めて10万円や20万円などと言われるのです。

 ちなみに軽自動車の場合、軽乗用車の軽自動車税は年額1万800円、車検時の重量税はエコカーで5000円、それ以外は6600円。自賠責保険は2万5070円となっています。軽自動車の維持費が安いといわれるのは自動車税、車検時の重量税が大幅に安いことがあげられます。

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