価格もサイズも「近い」! トヨタ「ハリアー」×シトロエン「C5エアクロス」を比較! それぞれの「何が」イイのか
シトロエンの新型「C5エアクロス」が2026年4月に日本市場へ導入されました。今回は、自動車ジャーナリストの西川昇吾氏がトヨタ「ハリアー」と比較試乗を実施。ボディサイズが近い2台のSUVを乗り比べ、それぞれの個性や魅力をチェックしました。
王道のハリアーと個性派のC5エアクロスを比較
今やどのセグメントでも人気のジャンルがSUVです。その人気を作り上げたのはトヨタ初代「ハリアー」であり、このモデルから“都市型SUV”という言葉が誕生しました。そんな都市型SUVのパイオニアであり、王者でもあるハリアーと、フランスのサイズ感の近いSUVであるシトロエン「C5エアクロス」を比較して、それぞれが持つ特徴や世界観を見てみました。

このクラスにおいてトヨタ「ハリアー」は“間違いない”選択のひとつです。ただ、それだと個性を感じないという人もいるかもしれません。そんな時、フレンチブランドに目を向けてみると様々な個性を持ったブランドが存在しています。
今回選んだシトロエン「C5エアクロス」は2026年4月に日本市場へ投入されたばかりのニューモデル。コンフォート性能に重きを置いたモデルで、シトロエンブランドの中でもフラッグシップに位置しています。
新型C5エアクロス ハイブリッドのボディサイズは全長4655mm×全幅1905mm×全高1710mm。対するトヨタ「ハリアー」は全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mmとなっており、両車は近いボディサイズを持つ5人乗りのミドルサイズSUVです。
エクステリアの中でも新しくて特徴的なポイントが、リアテールランプのデザインです。ウイングを思わせるデザインが施されていて、これは見た目だけではなく空力性能や静粛性向上にも寄与するデザインなのです。

そんなC5エアクロスとハリアーを見比べてみると、ハリアーは「王道な高級都市型SUV」で、C5エアクロスは「リラックスを感じさせる高級感を持つSUV」だと感じました。
それが最もよく表れているのがインテリアです。ハリアーはブラックを基調としたレザーを使ったインテリアとなっていて、高級車の王道を追い求めている室内空間となっています。
それに対してC5エアクロスはライトグレーで明るいインテリアとなっていて、シートも柔らかな触り心地を持つファブリックを採用しています。単純にファブリックよりもレザーの方が上級というものではなく、独自の温かみを持っているのが特徴的です。
また、インパネ周りではアンビエントライトが間接照明のような光り方をしているのも独自のポイント。落ち着きのあるリゾートホテルを思わせるような、C5エアクロスはそんなリラックスできる室内空間を持っています。
実際に走ってみても、キャラクターの違いは表れていました。当日はC5エアクロスと同じプラットフォームを使うプジョー「5008」にも試乗しましたが、C5エアクロスの方がマイルドな乗り心地となっていて、高級車らしい乗り味はこちらの方が出ていると感じました。

しかし、ハリアーに比べるとどこか軽い感じがあり、乗り味としても「王道な高級車」といった雰囲気はハリアーの方が出ていると言えます。C5エアクロスも乗り心地は比較的良いですが、フワッとしたような優しめで柔らかな感触。ハリアーは芯のある柔らかさといったところです。
それは操作系にも表れていて、ステアリングやペダル類などハリアーは若干重ために設定されていて、操作感が掴みやすいと感じました。対してC5エアクロスは全体的に軽めな印象で、ここら辺はどちらが優れているというよりも好みの方が大きく影響するポイントです。
そして大きく差を感じたのがパワートレインです。正直に言えば、ここはハリアーの方が圧倒的に優れていると感じました。ハリアーは2.5リッター直列4気筒のストロングハイブリッドでシステム出力218馬力、C5エアクロスは1.2リッター直列3気筒のマイルドハイブリッドでシステム出力145馬力となっています。
正直C5エアクロスの車格に対して、このパワートレインには力不足を感じました。
先代モデルではプラグインハイブリッドが導入されていたことを考えると、パワートレインのバリエーションが増えることをC5エアクロスには期待したいところです。
ボディサイズが近い都市型SUVであっても、その方向性は大きく違っていた2台。どちらが良いというよりは、どちらの個性が選ぶ人の琴線に共感できるかで考えたい。クルマ選びとはそういうものだなと改めて感じさせてくれた比較試乗でした。
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試乗車の価格(消費税込)は、シトロエン「C5エアクロス MAXハイブリッド」が585万円、トヨタ「ハリアー特別仕様車 Z “Leather Package・Night Shade” HEV 4WD」が541万900円です。
Writer: 西川昇吾
1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。













































