国産車の装着率6割以上 ドアバイザーなぜつける? 輸入車は非装着率高く「かっこ悪い」
時代によって変わりゆくドアバイザーの扱い
国産車と輸入車では、ドアバイザーに対する考え方の違いが装着率の差になっているようです。また、ドアバイザー自体にも変化があるといいます。ホンダの純正部品を扱っているホンダアクセスに、ドアバイザーの現状についてうかがいました。
──ドアバイザー装着率の推移はどのようになっていますか。
具体的な数字ではありませんが、2010年から2017年の装着率変化は約6%減となっています。ドアバイザーは、機能性の商品です。昔はたばこを吸われる方も多く、ほとんどのクルマに装着されていましたが、最近では減ってきている傾向にあります。
──空力などのデメリットはありますか。
空力と言うよりも、風切り音がしてしまうことがデメリットとして上げられます。純正メーカーとしては「ドアバイザーを付けたらいきなりうるさくなった!」とはいきませんので、大きさをなるべく小さくし、それでいて十分換気ができるように考えて開発しております。昔は、ぼこっと膨らむような造りでしたが、最近は出来るだけ平らで、装着していてもスッキリした見た目で、出っ張らないような造りになっています。
また、ホンダ「S660」といった、物理的にドアバイザーを付けることが出来ないオープンカーのような車両であれば、そもそもドアバイザーのご用意はしていません。
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たくさんのメリットやデメリットがあるドアバイザーですが、喫煙者の減少だけでなく、見た目がよくないなどの理由からも装着率が減ってきているようです。前出のヤナセスタッフは、「今後、ドアミラーレス化にもなっていく時代です。クルマの空調機能もさらに進化すれば、ドアバイザーもさらに減っていく傾向にあると思われます」と話します。
クルマの進化によって、なくなる可能性もあるドアバイザー。今後クルマを購入する際は、用途に合わせて装着の有無を考えてみるのがいいかもしれません。
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