新車550万円! ホンダ新型「クーペSUV」登場! トヨタ「ハリアー」サイズ×低車高の「のびのびフォルム」がイイ! わずか「3000台限定」の4代目「新型インサイト」どんなクルマ?

姿も中身も大きく方向転換したホンダの新型「インサイト」。クーペ、ハッチバック、セダンと変遷してきたこの車名は、ついにBEVのクロスオーバーSUVへ到達しました。変化を続けてきたモデルの歩みから、その狙いを考えます。

「インサイト」の変遷を振り返ると「BEV化」は必然だった!?

 2026年4月に登場したホンダの新型「インサイト」は、BEV(バッテリーEV:電気自動車)専用のクロスオーバーSUVへと刷新されました。

 電動化シフトが加速するなかでのモデル転換ですが、その背景を過去の流れから見ていくと、この変化はむしろ自然な帰結といえます。

 クーペ、ハッチバック、セダン、そして本作のクロスオーバーと、世代が変わるたびにその姿を変えてきたインサイトですが、その時々の電動車に求められる役割を担ってきたモデルでもあります。

 1999年に登場した初代モデルは、2ドアクーペの軽量ボディにハイブリッドシステムを組み合わせ、燃費性能を徹底的に追求したモデルです。

 アルミ素材の積極採用や空力性能の磨き込みなど、当時としては先進的な取り組みにあえて踏み込み、量産車として世に送り出した点が特徴でした。

 2009年に登場した2代目は、一転して5ドアハッチバックへと姿を変え、実用性を重視したパッケージへ移行。ホンダのハイブリッド車をより身近な存在とする役割を担いました。

 さらに2018年に登場した3代目ではセダンとなり、2モーター式ハイブリッドを採用。静粛性や乗り心地を高めた上質志向のモデルへと進化し、「プリウスとは異なる価値」を提示していたのが印象的でした。

 こうして振り返ると、インサイトはその時代に求められる電動車のあり方に合わせて姿を変えてきたモデルだといえ、今回4代目でクロスオーバーSUVタイプのBEVへと転換したことも不自然ではありません。

 ホンダが次の電動車像として提示したパッケージが、このかたちだったということでしょう。

ホンダ 4代目「インサイト」(2026年4月17日発表)
ホンダ 4代目「インサイト」(2026年4月17日発表)

 外観は、クリーンでシンプルな造形を基調としつつ、低めの全高とライティング演出によって、都市型SUVとしての印象を強めています。

 ボディサイズは、全長4795mm×全幅1840mm×全高1570mm、ホイールベース2735mm。

 トヨタの人気クーペSUV「ハリアー」(全長4740mm×全幅1855mm×全高1660mm)とほぼ同等のサイズ感です。

 特筆すべきは、140mmという最低地上高の低さで、一般的なSUVと比べると極めて低く、重心の低さと走行安定性を優先したパッケージであることが読み取れます。

 筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)は、2026年3月に訪れたタイの「バンコク国際モーターショー」で、この新型インサイトのベースである中国製BEV「e:NS2」の実車を見てきましたが、高品質かつスタイリッシュな都会派BEVという印象を受けました。

 今回発表された日本向け新型インサイトの内装も、e:NS2同様にスッキリした高品質なインパネ形状で、BEVならでは自由度を活かした広いキャビンが印象的です。

 前席間のウォークスルーや後席の足元・頭上空間のゆとりなど、後席を中心とした実用面での配慮が行き届いています。

 また、車両状態と連動するアンビエントライトや、乗降性と前方視界に配慮した新形状ステアリングホイールを採用するなど、先進装備による体験価値の向上も図られています。

 パワートレインは、最高出力150kW、最大トルク310Nmのモーターに、68.8kWhのバッテリーを組み合わせ、航続距離は535kmとされています。

 ボディ剛性の強化や制振対策、アクティブノイズコントロール、消音機能付きアルミホイールなど、静粛性向上への取り組みも徹底されているほか、SPORTモード選択時にはアクティブサウンドコントロールによるサウンド演出も用意されており、走行時の高揚感にも配慮されています。

 しかしながら、販売は3000台限定となっています。

 前述したように、新型インサイトは、ベースとなるe:NS2と基本構成を共有するグローバルモデルでありますが、日本では市場の反応を見極めるためのテスト的な意味合いの強い導入となっています。

 メーカー希望小売価格(消費税込)は550万円。

 トヨタ「bX4X」やスバル「ソルテラ」、日産「アリア」「リーフ」などが競合となりますが、台数限定という条件もあり、市場での立ち位置はやや見えにくい状況です。

 ただホンダ車らしい端正な顔立ちと、先進性を秘めた新型モデルに魅力を感じる人は一定数いると思われ、その市場動向次第では、今後の展開にも影響を与える可能性がありそうです。

※ ※ ※

 その時代に求められる電動車の姿を試し続けてきたインサイト。その模索し続ける姿勢は、ホンダというメーカーの特徴であり、今回の大胆な転換も「ホンダらしさ」をより際立たせるものであるといえます。

 3000台限定ということですが、新型インサイトが日本市場でどのような評価を受けるのか、まずはその反応に注目したいところです。

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Writer: 吉川 賢一

日産自動車にて11年間、操縦安定性-乗り心地の性能開発を担当。スカイライン等のFR高級車の開発に従事。新型車や新技術の背景にあるストーリーや、作り手視点の面白さを伝えるため執筆中。趣味は10分の1スケールRCカーのレース参戦、クルマ模型収集、サウナなど

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