日産「“新型”ムラーノ」国内発売で問合せ“殺到”!? 12年ぶり「国内復活」の「高級ミドルサイズSUV」は“左ハンドル”のまま? 27年初頭発売のアメリカンSUVが販売店でも話題に
日産が米国で生産する「ムラーノ」が日本国内で復活します。販売店に反響などを聞いてみました。
12年ぶり復活するムラーノは左ハンドル仕様でやってくるぞ
2026年3月17日、日産は高級SUV「ムラーノ」を日本市場に復活させると発表しました。
ユーザーから寄せられた反響について、首都圏の日産ディーラーに問い合わせてみました。
初代ムラーノがデビューしたのは2004年9月のことです。北米市場では一足早く2002年12月に発売され、およそ2年間で8万台を販売するなど人気を博していました。
初代ムラーノの最大の特長として、斬新なデザインと高いドライビングパフォーマンスが挙げられます。SUVとスポーティセダンを組み合わせた流麗なスタイルに、トルクのあるV型6気筒エンジンによる力強い走りで高い運動性能を兼ね備えています。
2008年9月、ムラーノは2代目へと進化します。初代からの「ムラーノらしさ」を継承しつつも、圧倒的な存在感のプレミアムSUVとして開発。2015年に日本国内での販売が終了したものの、北米市場では2014年に3代目がデビューし、2025年まで生産が続けられます。
今回、12年ぶりに国内市場に復活することになったムラーノは、2024年にデビューした最新の4代目です。

外観は「エネルギッシュ エレガンス」をデザインテーマに掲げ、日産の最新言語である「デジタルVモーショングリル」を採用しています。
内装は「スパのような聖域」をコンセプトとし、ノイズを排したミニマムでモダンな仕立てが特長です。
パワートレインは、現在のところ純ガソリン仕様のみとなり、最高出力241馬力・最大トルク約352Nm、日産独自の可変圧縮比技術を用いた2リッター直列4気筒「VCターボ」エンジンを搭載。これに9速ATを組み合わせ、巨体を感じさせない力強い加速と静粛性を両立しています。
さらに走行性能では、専用チューニングを施した周波数可変ダンパーを採用して乗り心地を向上させたほか、新たに電動パワーステアリングを採用し、ハンドリングも高めています。
安全装備は衝突被害軽減ブレーキやブラインドスポットモニター、車線逸脱防止支援などを含めた「ニッサンセーフティシールド360」や、ボンネット下透過機能付きの「3Dインテリジェントアラウンドビューモニター」を搭載します。
ボディサイズは、全長約4900mm×全幅約1981mm×全高約1725mm、ホイールベース約2824mmです。
ムラーノの米国での価格は4万1670ドル(約660万円・2026年4月上旬現在)からとなっており、日本でのグレード展開や販売価格、販売台数などの詳細は今後発表される予定です。
なお、1968年に設立されたアメリカの市場調査およびコンサルティング会社である「J.D.パワー社」が行った「2026年米国自動車耐久品質調査(VDS)」において、ムラーノは2年連続でもっとも信頼性の高いミッドサイズSUVに選ばれるなど、市場でも高い評価を受けているモデルです。
さて、そんなムラーノが日本で販売される背景には、2026年2月に国土交通省が新たに創設した「米国製乗用車の認定制度」があります。
日産はこの制度を活用し、日米関税合意に基づいて米国当局が安全性を認証した車両の追加試験を行うことなく日本へ導入することが可能となったのです。
今回導入されることとなったムラーノの生産は、これまでどおり米国・テネシー州のスマーナ工場で行われ、左ハンドル仕様のまま日本国内で販売されることになります。
そんなムラーノについて、販売店の反響を3月下旬に首都圏の日産ディーラーに問い合わせてみました。
「『左ハンドルのままで販売するのか、右ハンドルは選べないのか』あるいは『おおよその価格が知りたい』といったお問い合わせをいただいております。
左ハンドルについては『大歓迎』と『右ハンドルが欲しい』の両極端のリアクションです。
人とは違うクルマに乗りたいお客様にとっては、『逆輸入車がディーラーで買えるのはありがたい』とおっしゃっていただけますが、左ハンドルのクルマを運転したことがない方にとっては不安要素につながるようです」
他の日産ディーラーにも聞いてみました。
「価格などに加えて『ボディサイズが知りたい』『どのあたりまで日本仕様に改良されてくるのか』といった具体的なご質問をいただいたことがあります。
ボディサイズに関しては正式な発表を待つ形にはなりますが、『エクストレイル』よりは大柄なクルマであることは確かです。また、どこまで日本仕様に改良されてくるかは未定です。左ハンドルのままで導入される可能性が高いのは確かです」
一世を風靡した初代・2代目ムラーノを見掛ける機会が減りつつあるなか、4代目ムラーノが日本の道路を走る日が訪れるまであと少し。
過去のモデルよりも大きく、立派になったムラーノの実車を早く見てみたいですね。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。


























































































