カッとなりやすい人は「あおり運転予備軍」? あおり運転をするのは弱い者いじめと同じ

安全運転をしても、あおられる可能性は大

 あおり運転をされた経験のあるドライバーに、普段の運転について聞くと、『十分な車間距離を保つ』、『ウィンカーは早めに出す』はともに92.8%、『進路を譲る』は90.8%と割合が高く、マナーを守り安全運転を心がけていることがわかります。

普段の運転について(出典:チューリッヒ保険会社)

 また、運転に自信が『ある(17.0%)』、『どちらかといえばある(53.8%)』と約7割の方が回答していることから、運転に不慣れな初心者だけでなく、普段から安全運転を心がけていて運転に自信のあるドライバーでも、あおり運転の被害にあう可能性があるという意識が必要です。

 では、「あおり運転」に合わないためには、どのようなことが重要なのでしょうか。九州大学大学院システム情報科学研究院 志堂寺 和則教授は次のように話します。

――「あおり運転」にあわないためにはどうすればよいですか。またトラブル時の正しい対処法とは?

 あおられた経験がある人が多いことからもわかるように、運転時には感情的になってしまうドライバーもいるため、誰しもあおり運転の被害者になってしまう可能性があります。また、あおられやすい車の多くは、軽自動車やコンパクトカーなどの小さなクルマです。

 それらのクルマには「大人しい人が乗っていて、『あおり運転』をしても反撃しないだろう」という、弱い者いじめをする時と同じような読みがあるのだと思います。特に「あおり運転」の標的になりやすいクルマに乗っている人は、車線変更や追い越し車線を走る時には十分な注意が必要です。

「あおり運転」によるトラブルに巻き込まれそうになったら、挑発にのらず、交通法規を遵守して冷静に対処することが重要です。同乗者がいる場合は、110番通報、ナンバーなどの記録、動画撮影をしてもらうと良いです。いち早くその状況から抜け出すためにも、後続車があおってきたらすぐに道を譲りましょう。

※ ※ ※

 実際に、「あおり運転」に巻き込まれてしまった場合に、『警察に通報した』人は、2%未満(チューリッヒ保険会社による調査)という回答で、道を譲るなどの対処はするものの、警察に通報する人はごく僅かだということがわかりました。

 普段、安全運転を心がけていて、自分はあおり運転など絶対にしないと思っている人でも、運転中に思わずカッとなったり、イラッとしたりする瞬間はあります。「あおり運転」の加害者または被害者にならないためにも、どんな時も平常心を保ち、相手を思いやる運転を心がけることが大切です。

【了】

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